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ブラジルで注意が必要な病気

 

  • デング熱

デングウイルスによるネッタイシマカの媒介で発症する感染症です。潜伏期は3~14日で突然の高熱、頭痛、関節痛が1週間ほど続きます。予防ワクチンや治療薬はありませんので日中蚊に刺されないように予防することが大切です。デング熱の一部にデング出血熱という重症型がありますので、出血傾向やショック症状が出現した場合は直ちに大きい病院の集中治療室で治療を受ける必要があります。ブラジルではデング熱の流行が例年見られます。

  • 呼吸器感染症

北部の熱帯地方では年中冷房のため、南部では冬は気温が下がるため空気が乾燥し、また乾季には温度差が大きいため、ウイルスや細菌が原因で起こる上気道炎や肺炎にかかり易くなります。予防には手洗いやうがい励行が重要です。

  • 感染性胃腸炎

ウイルス、細菌、真菌、原虫などが原因で起こり、下痢、腹痛、嘔吐、発熱などの症状を呈し、食べ物や水から感染します。初期は脱水などに対する対症療法を行いますが、症状が強い時は医者にかかって下さい。

  • 寄生虫症

回虫、糞線虫などの寄生虫疾患がまだ多いです。現地の医師は消化器症状の患者には駆虫薬を処方することが多いようですが、できれば検便を受けてから駆虫薬を服用することを勧めます。生野菜などは流水でよく洗って食べて下さい。

  • 有毒性動物

蛇,サソリ,くも,毛虫などの有毒性動物による咬・刺傷事故も多く,死者も多く出ています。郊外でのリクレーション,野外活動においては,長袖,長ズボンの着用や危険な地域に無防備に近づかない事が必要です。もし事故に遭った場合は素人判断をしないで医療機関を直ちに受診してください。

  • マラリア

ブラジルでは北部地方特にアマゾニア地域では1年中流行しており、時にイグアス等他の熱帯雨林地域でも発生することがあります。マラリア原虫に感染した蚊(ハマダラカ)に刺されて感染します。潜伏期は5~16日で高熱で発症します。予防は、夜間(夕方暗くなりかけから明け方まで)蚊に刺されないように注意することです。ブラジル保健省によればアマゾニア地域への観光旅行では予防薬は必要ないとされていますが,熱帯地方で蚊に刺された後高熱が出た場合は必ず速やかに医療機関で検査を受けて下さい。各地にはマラリア専門の公立医療機関があり、マラリアの診断が確定されれば無料で治療薬を出してくれます。

  • 黄熱病

ブラジル特にゴイアス州、ブラジリア連邦区から北部のアマゾニア地方は黄熱病汚染地域です。黄熱病は黄熱病ウイルスによる蚊(ネッタイシマカ)が媒介する森林地帯の猿などに発生する人畜共通感染症です。潜伏期は3~6日で高熱で発症し、20%は重症型で急速に肝不全を伴って死亡します。予防接種で予防可能なので、森林地帯に入る観光客には予防接種が必須です。

  • 急性肝炎

A型肝炎ウイルスが原因で食べ物や水から感染するA型肝炎(潜伏期1~2ヶ月)とB型肝炎ウイルスが原因で血液や体液から感染するB型肝炎(潜伏期1~6ヶ月)があり、発熱、全身倦怠感、食欲不振などの症状と黄疸が表れます。A、B型肝炎ともに予防接種で予防が可能です。

  • 狂犬病

多くはありませんが、野犬やコウモリを介して発症する例が報告されています。狂犬病ウイルスに感染している動物に咬まれて発症します。潜伏期は10~30日で高熱、痙攣などの神経症状で発症し、治療薬はなくほとんど死亡します。予防接種で予防可能ですが、有効期間が短いので、野犬やコウモリに咬まれた時はすぐに傷を流水と石鹸で洗い医療機関にかかり暴露後予防接種などを受けて下さい。

  • シャーガス病

トリパノソーマ原虫によりサシガメが媒介する中南米特有の感染症です。潜伏期は1~2週間で発熱や発疹で発症し70%は無症状ですが、初期に治療しないと慢性期には心筋炎や巨大結腸などを起こします。サシガメは地方の人家の土壁の裏などに生息し夜間出没しますので刺されないように注意して下さい。

  • リーシュマニア症

リーシュマニア属原虫が原因でサシチョウバエが媒介して感染します。発熱や貧血で発症する内臓リーシュマニア(潜伏期2週間~1年)と皮膚や粘膜に潰瘍を起こす皮膚・粘膜リーシュマニア(潜伏期1~4週間)があります。特殊な治療が必要です。森林ではサシチョウバエに刺されないよう御注意下さい。

  • マンソン住血吸虫症

巻き貝がいる淡水で水遊びをしたり,泳いだりすると皮膚から感染します。ブラジルでの慢性肝疾患の原因の一つになっています。

  • HIV/AIDS

AIDSウイルスに感染した血液や精液などから感染します。輸血など血液製剤による感染は減少し、異性間性交渉での感染が増えています。不特定多数の性交渉を避け、コンドーム使用などで予防して下さい。

  • 腸チフス

:チフス菌をもつ人の便や尿で汚染している水や食物の飲食により感染します。保菌者との直接の接触 ( 手や口による ) 便、尿、呼吸、排泄物、吐物、膿で感染することもあります。主な症状は、高熱、頭痛、食欲不振、心拍が遅くなり、脾腫大、体幹部に赤い発疹、便秘又は下痢、痰のない空咳など。

  • コレラ

コレラ菌によって起きる急性下痢症。 症状は主に下痢と嘔吐。症状の軽いものから、多量の水様便による脱水症を起こしショックを起こすこともあります。 コレラ菌の保菌者の便、尿や嘔吐で感染されている水や食物の飲食によって感染します。

  • スナノミ

海辺等を裸足で歩くとハエが足の親指に卵を産み付ける。希ではない。

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