2013年10月24日,8年ものあいだ閉鎖されていたマナウス市の重要歴史建造物の一つ「アドルフォ・リスボア」がついに改修工事を終えリニューアルオープンの日を迎えた。修繕・改修費用は当初予定されていた1300万レアルを上回り1700万レアルとなった。これは長い間工事が中断し放置された結果,修繕が終了していた部分の補修も必要となったためである。
ところで「アドルフォ・リスボア」の改修工事で費やされた年月は,この8年間だけではない。振り返れば建設から過去数世紀にも渡り改築が行われている。改築が行われる度,あらゆる様式が混じり合い独創的な美をつくり上げてきた。例えば柱はイギリス中西部リバプールから,「亀パビリオン」,「魚・肉パビリオン」に見られる構造はスコットランドのグラスゴーからもたらされたものである。見上げれば天井にイギリス王家の紋章を見つけることができる。これら折衷美はアマゾナス劇場同様,ゴム景気が生んだ富の象徴とされている。
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どのようにアドルフォ・リスボアは改修されて来たのか,今日に至るまでの歴史を少しだけ辿ってみたい。
1882年8月2日,パリの有名な市場‘Les Halles’をモデルとして工事は開始された。当時の計画では鉄や石,煉瓦のみを用い建設される予定だった。
こうして1883年7月15日,メルカード・プブリコ・ジ・マナウス(マナウス市営市場)という名で「中央パビリオン」が開放されたが,当時はそれほど有名にはならなかった。
建物は現在と比較し非常に小さく,ネグロ川に面した2つの建築物に限っていえば,煉瓦で丹念に作られていたが,当時市場はポルトガル産の石版を使った大きな格納庫といったイメージが浸透していたため芸術面に注意を払われることはなかった。
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1890年に対のパビリオンが木材とトタン屋根を用いて増築された。
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ゴム景気によってもたらされた繁栄により経済活動が活発化し,売り手を考えた構造が要求されるようになった。
街の成長にともない,建物はバレー通りに面した外面部分を拡張する必要にせまられたため,アドルフォ・ギリェルミ・デ・ミランダ・リスボア市長の時,拡張工事が行われた。
このとき1890年に増築したパビリオンの場所に,素材を鉄に変えた対のパビリオンを建て直した。また正面には鉄やガラスで繊細な装飾を施した「アール・ヌーヴォー」様式のアーチを取り入れ,市場は一躍有名となった。この2つのパビリオンが現在の「魚・肉パビリオン」である。同時にバレー通りの外面には煉瓦を用い更に入念な改修工事が行われた。
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南庭の中央に,当時アマゾンで贅沢な伝統料理とされた亀類を販売する為のスペース,「亀パビリオン」が建設された。建物は全て鉄,ガラス,ベネチアンブラインドで覆われ,入口には鉄と色とりどりのガラスで飾られた小さな破風によって表現された4つの水の波模様を見ることができる。
ジョルジ・モラエス市長の下,1911-1913年の3年をかけて,アマゾナス州とパラー州に敬意を表した小さな8角形のパビリオンが,亀パビリオンの両脇に対で建設された(「パビリオン・アマゾナス」「パビリオン・パラー」)。
新しい工事はジョルジ・テイシェイラ市長の下で行われた。マナウス・フリーゾーンの開始に支えられ,多くの国内外スーパーマーケットのチェーン店が街に進出し,それまで同市場は「メルカダォン」の通称の方がより一般的であったが,このときのリニューアルオープン式典にて正式に「アドルフォ・リスボア」と呼ばれることとなった。
修繕事業は2005年にIphan(国立歴史芸術遺産研究所)により承認され,170人以上もの専門家が工事に携わったが,改修方法を巡って工事は中断され2006年から2013年まで「アドルフォ・リスボア」は閉鎖された。Iphanが工事続行を良しとしなかった主な理由は事業者側が本来の床の姿を換えようとした為と言われている。Iphanは床の歴史的価値が失われると主張し,作業はストップされた。閉鎖中の2007年10月には火災も起こったが,2013年10月,改修は無事終わり,こうして現在5000平方キロメートルの敷地を持つ「アドルフォ・リスボア」は,「中央パビリオン」に64ブース,「魚パビリオン」に20ブース,「肉パビリオン」に22ブース,「野菜果物パビリオン」に24ブース,2つのフードコートにはそれぞれ11ブース,菓子屋が2店舗,レストランが2店舗,「パビリオン・パラー」,「パビリオン・アマゾナス」で構成され今日も多くの人たちで賑わっている。
大規模改修工事が終わった1906年から4年後の1910年,市場は砲爆を受けた。海軍部隊によるネグロ川から市場及び周辺の建物に対する砲撃はアントニオ・ビテンコート州知事の退任を目的として行われたと言われているが,今日までその弾痕をみることができる。
現在でもクレゾールのにおいを「魚パビリオン」で嗅ぐことがある。これは氷がなかった時代,痛んだ魚や肉を次の日に売らないよう,クレゾールを撒く市の職員が到着したことを知らせるために使われた習慣が基になっている。こうして今日においてもこのクレゾールの匂いは値下げ・店じまいの合図となっている。
(ア)シナリオ1
ルセーフ大統領(PT) |
43%(2ポイント増) |
ネーヴェス上院議員(PSDB) |
14%(±0) |
カンポス・ペルナンブコ州知事(PSB) |
7%(3ポイント減) |
(イ)シナリオ2
ルセーフ大統領(PT) |
42%(3ポイント増) |
シルヴァ元環境大臣(PSB) |
16%(5ポイント減) |
ネーヴェス議員(PSDB) |
13%(±0) |
(ウ)シナリオ3
ルセーフ大統領(PT) |
41%(1ポイント増) |
セーラ元サンパウロ州知事(PSDB) |
19%(1ポイント増) |
カンポス知事(PSB) |
7%(3ポイント減) |
(エ)シナリオ4
ルセーフ大統領(PT) |
40%(1ポイント増) |
シルヴァ元大臣(PSB) |
15%(6ポイント減) |
セーラ元州知事(PSDB) |
17%(1ポイント増) |
(ア)ルセーフ大統領44%(2ポイント増),シルヴァ元大臣24%(5ポイント減)
(イ)ルセーフ大統領47%(±0),ネーヴェス議員18%(1ポイント減)
(ウ)ルセーフ大統領45%(1ポイント増),セーラ元州知事21%(2ポイント減)
(エ)ルセーフ大統領48%(3ポイント増),カンポス州知事12%(6ポイント減)