Embaixada do Japão

トピックス 2012年12月号

パナソニックブラジル エストレーマ工場開所式-在リオデジャネイロ日本国総領事館

9月12日、ミナスジェライス州エストレーマ市(サンパウロ市から北東約110キロ)において、白物家電の生産拠点となる工場の開所式が行われた。

式典には、アントニオ・アナスタジア・ミナス州知事、アルベルト・ピント・コエーリョ同州副知事、ドロテア・ヴェルネキ同州州開発局長、ロドリゴ・デ・カストロ 連邦上院議員、ダルモ・リベイロ・ミナス州州議会議員等の関係者約200名が招待され、在リオデジャネイロ日本国総領事館からは渡邉総領事及び田中領事が出席した。

アナスタジア州知事は、「昨年7月に東京で見たエコアイデアの商品がミナス州で生産されることを嬉しく思う。クビチェック大統領の生誕記念日に開所式が行われるのは偶然の一致では無いと思う。早く日産千台のレベルに到達して欲しい」と新工場を建設したパナソニックブラジルの将来性に対して強い期待感を表明した。

パナソニックの生産拠点としては、冷蔵庫は世界で8番目、洗濯機では 7番目の工場となるが,アジア地域以外では今回のブラジルでの新工場が初めての生産拠点となる

工場の投資額は約80億円で、冷蔵庫を年50万台、洗濯機を同30万台各々製造する予定であり、まずは、今年の年末商戦に向け冷蔵庫を市場に出荷する。また、現地生産の開始に合わせて販売網も拡充し、伯国内シェア10%を目指す。

さらに、同工場はエコ・アイデアのコンセプトに基づき設計されており、二酸化炭素の削減、雨水の再利用、金属資源リサイクル率ほぼ100%等を実現している。

ミナスジェライス州は、ウジミナスやセニブラといった日伯経済協力の象徴とも言える大型プロジェクトを通じて,密接な経済関係を構築してきている重要な州であり、今年、在ベロオリゾンテ日本国名誉総領事にウィルソン・ブルーメル前ウジミナス社長が就任し、経済に限らず幅広い分野における日伯交流の促進が盛んになっている今日、今回のパナソニックブラジルの新工場の開所により、日伯経済関係の強化がますます期待されるところである。

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ブラジル政府による「国境無き科学(Ciência sem Fronteiras)」計画による日本へのブラジル人留学生受入れ

1.ルセーフ大統領のイニシアチブであり、当国における科学技術発展の促進、産業競争力の強化等を目的とした、ブラジル人の理系学生等約10万人を伯政府の奨学金で外国に留学させる「国境無き科学」計画について、11月27日、日本留学のための公募が開始された。

2.ブラジル政府が、留学先でのインターンシップの実施を強く希望しているため、Hyundai、British Gas、General Eletric及びBoeing社などは、ブラジル人の人材獲得を目的として戦略的にブラジル人留学生をインターンとして受け入れることを表明し、CAPES及びCNPqと協力関係を構築している。(在伯日本企業においても、現地人材の獲得方策の一環として、日本に留学したブラジル人学生をインターンとして受け入れるなど、このプログラムの活用にご関心のある場合は、在ブラジル大使館までご連絡下さい。)

3.日本留学の公募スケジュール等は、現在のところ以下のとおり。

(1)学部生(留学期間:半年~1年程度、申込受付期間:本年11月27日~2013年1月14日、留学開始時期:2013年9月~)
    申込受付大学情報サイト

(2)博士及びポスドク(留学期間:博士サンドイッチ:3ヶ月~1年程度、博士学位取得:4年以内、ポスドク:基本6ヶ月~1年、(2年まで延長可)。年間3回公募。)

申込受付サイト
博士サンドイッチ
博士学位 
ポスドク

日本の受入可能大学情報サイト

日本におけるポスドクの空きポスト情報掲載サイト

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外交

オランダ皇太子同妃殿下の来伯

  • 1.10月19日~23日、ウィレム・アレキサンダー皇太子同妃両殿下がブラジルを公式訪問した。本件訪問には、プルメン外国貿易・開発協力大臣、デッカー教育・文化・科学副大臣、エマン・アルーバ首相及びジャーディム・キュラサオ財務・経済開発大臣が同行した。また、皇太子同妃両殿下一行には、157社のオランダ企業代表者から成る大規模な経済ミッションが同行した。
  • 2.本件公式訪問は、2014年ワールドカップ及び2016年オリンピックに調達を行うことが見込まれる企業を含む様々な分野のオランダ企業とブラジルとの経済関係の強化を目的として行われた。また、ブラジル企業によるオランダへの投資の促進、ならびに両国の学術機関及び職業訓練機関の協力強化も図られた。公式訪問の期間中、ブラジル政府要人(ホフマン大統領府文官長、リベイロ農務大臣、バルボーザ財務次官、ピント教育次官、ピーレス文化次官等)との会談、セミナーの他、企業間のネットワーク形成を目的とした企業訪問や会合が行われた。なお、ブラジリアにおいては、ルセーフ大統領との懇談が予定されていたが、ルセーフ大統領がスペインを訪問することが決定し、日程調整を行ったものの、両殿下との懇談は実現しなかった。

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内政

1.メンサロン事件公判

メンサロン事件が発覚してから約7年が経過し、連邦最高裁判所(STF)での49回の審理を経て、11月28日、ジョアン・パウロ・クーニャ元下院議長(PT)等最後の被告3名の量刑審議が終了し、本件公判で有罪判決を受けた25名の被告全員に対する量刑が決定した。主な被告の量刑は以下のとおりとなった。

(1)ジルセウ元文官長:10年10ヶ月の禁固刑及び67.6万レアルの罰金刑。
(2)ジェノイーノ元PT党首:6年11ヶ月の禁固刑及び46.8万レアルの罰金刑。
(3)ソアレス元PT財務部長:8年11ヶ月の禁固刑及び32.5万レアルの罰金刑。
(4)ヴァレリオ元広告代理店社長:40年4ヶ月6日の禁固刑及び272万レアルの罰金刑。

今後は、判事の中で意見の不一致があった項目について見直しを行い、有罪が確定した被告の内、現職議員の議員資格剥奪に関して審理が行われる。

2.政府高官を巻き込んだ汚職疑惑
  • (1)11月23日、連邦警察によるポルト・セグロ作戦と呼ばれる捜査により、連邦総弁護庁(AGU)、連邦会計監査院(TCU)、国家水資源庁(ANA)、国家水上輸送庁(ANTAQ)、国家民間航空庁(ANAC)等の連邦組織の職員が、民間企業等に便宜を図るために不正な意見書を作成し,これらを売買していたとする汚職スキームが明らかになった。連邦警察は、既に関係者4名を逮捕し、今後さらに関係者18名を取り調べる旨発表した。
  • (2)本件汚職スキームの中心人物とされているのが、過去にジルセウ元文官長の補佐官を務め、2003年にルーラ大統領(当時)の指名により統領府サンパウロ事務所代表となったロゼマリー・ノローニャ氏である。同人は、90年代よりルーラ前大統領(当時)と近い関係にあり、連邦組織における人事権にも大きな影響を有していたとされる。さらに、AGUナンバー2のアルヴェスAGU副長官、ヴィエイラANA局長、ヴィエイラANAC局長等も本件汚職スキームの中心人物と見られている。
  • (3)ルセーフ大統領は、24日、ノローニャ大統領府サンパウロ事務所長をはじめ、これら関係者を直ちに解任し、内部調査を進めることを決定した。

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