Embaixada do Japão

トピックス 2014年2月号

外交

1.BRICS首脳会合の日程決定
  • (1)本年のBRICS首脳会合は,伯において3月または4月に開催される予定であったが,伯は,中国側の申し入れを受け,同会合を7月15日及び16日にフォルタレーザで開催することとした。
  • (2)7月15日は,サッカー・ワールドカップ決勝戦の2日後であるが,中国側がこの時期を選んだのは,サッカーファンである習近平国家主席が,昨年11月に訪中したテメル副大統領と会談した際,同大会期間中に伯を訪問したい旨を伝えたためとされている。
  • (3)BRICS首脳会合が閉会した7月16日から,習近平主席は引き続いて2日間にわたり国賓としてブラジルを公式訪問する予定となっている。伯側は,中国との関係緊密化を図り伯のインフラ事業に対する中国の投資を促す機会と捉えており,同主席の訪問に大きな期待を寄せている。また,本年は両国の国交回復40周年であり,その節目に行われる同主席の訪伯は象徴的な意味合いを持っている。
2.ルセーフ大統領のキューバ訪問
  • (1)1月27日,キューバ訪問中のルセーフ大統領は,ラウル・カストロ国家評議会議長と共にマリエル港の開港式に出席し,同港の特別開発地区設置のために更に2.9億米ドルの追加融資を行うことを発表した。同港の整備事業にはこれまで総額9.57億米ドルが投じられており,伯はこれまでに国家経済社会開発銀行(BNDES)を通じて8.02億米ドルを融資している。
  • (2)ルセーフ大統領は開港式において,伯がキューバの最大の経済パートナーとなることへの期待を表明したほか,キューバの人的及び経済的潜在性について言及した。また同大統領は,キューバが不当な経済制裁を受けているにも拘らず,貿易量ではカリブ海地域で3本の指に入っていると述べ,米国の対キューバ経済制裁を批判した。
  • (3)またルセーフ大統領は,同行したフィゲイレド外相,ピメンテル開発商工相,シャガス広報庁長官,パジーリャ保健相及びキオロ次期保健相らと共にラウル・カストロ議長との首脳会談及び午餐会に臨み,両国のパートナーシップについて述べるとともに,二国間の貿易拡大への意欲を示した。また,伯政府の進めている「より多くの医師」計画に関し,キューバ人医師の参加は伯国民から幅広く支持されており,両国間での連帯感及び協力の証となっている旨述べ,ラウル・カストロ議長に謝意を表明した。
  • (4)27日には,ルセーフ大統領がフィデル・カストロ前国家評議会議長を表敬し,マリエル港及び特別開発地区設置につき懇談したほか,「より多くの医師」計画につき謝意を表明している。

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内政

1.ルセーフ大統領による2013年の総括演説

昨年12月29日,ルセーフ大統領は,2013年を締めくくる総括演説を以下のとおり行った。

  • (1)伯は2013年を年始よりも良い状態で終えつつある。2014年は更に良いものとなろう。伯は国内外の様々な困難を乗り越え,深刻な経済危機にあっても国民の生活水準が変わらないという世界でも希有な国の1つとなった。2014年には国民がより良い生活を送ることが出来る旨宣言できることを嬉しく思う。
  • (2)2013年は,雇用の確保及び労働者の賃金上昇のため,引き続き厳しい戦いを強いられた。この努力は結実し,史上最低の失業率を達成し,伯は世界でも有数の低失業率の国となっている。伯政府は,出費を抑え健全な財政を確保し,減税及び光熱費の削減に努めた。
  • (3)本年,伯政府は減税,手続簡易化及びクレジット供与を通じ,これまで以上に中小零細企業への支援を実施した。伯政府は,プレサル油田による収入を保健及び教育分野へ投資することを確実にし,ブラジルのより明るい未来を創造していく所存である。伯政府は民間部門ともに道路,港湾及び空港建設のためインフラの向上に注力し,また農牧分野への支援を拡大予定である。
  • (4)保健分野について,「より多くの医師を」計画(Mais Medicos)により6658名の新たな医師が2177都市に派遣され,2300万人の国民が裨益している。3月には(同計画の下で派遣される)医師の数は1万3千人になり,4500万人のブラジル人が裨益することになる。
  • (5)教育分野においては,伯政府は保育園,全日制学校,大学及び技術学校を増やし,職業訓練計画(Pronatec)では500万人が専門技術を身につけ,留学生送出計画(Ciencia sem Fronteiras)では6万人の留学枠がブラジル人学生に提供された。
  • (6)また,伯政府は低所得者層向け住宅取得促進計画(Minha Casa Minha Vida)を継続し,「貧困のないブラジル」計画(Brasil sem Miseria)により貧困の撲滅を目指している。
  • (7)伯政府は,すべてのレベルにおける汚職の根絶への努力を続けている。伯ではかつてないほどに汚職への捜査が実施され不正が罰された。また,インディオや逃亡奴隷系住民への支援,障害者支援計画(Viver sem Limites)も強化された。
  • (8)経済分野は,国民,労働者及び製造部門の要望に応えるために前向きかつ創造的な形での対応をとる必要がある。我々は労働者及び企業からの声に引き続き耳を傾けていく。伯政府はインフラの撲滅及び財政の安定化の約束に対し真摯に取り組んでいる。
2.文官長,保健大臣及び教育大臣の交代
  • (1)1月30日,ルセーフ大統領は閣僚の交代を発表し,ホフマン文官長及びパジーリャ保健大臣は退陣することとなった。
  • (2)大統領は後任の文官長として、メルカダンテ教育大臣を指名し,新保健大臣にはキオロ医師が就任することとなった。また新教育大臣には、パイン現教育省次官が就任することとなった。

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