Embaixada do Japão

トピックス 2015年1月号

日伯農業・食料対話

12月8日、サンパウロ市チボリホテルにおいて、日本側は農林水産省針原農林水産審議官、梅田在ブラジル大使、福嶌在サンパウロ総領事のほかブラジル日本商工会議所・関係企業・団体より約70名、伯側はゲレル農務大臣、ロドリゲス元農務大臣ほか、関係企業・団体より約60名の出席を得て、第1回日伯農業・食料対話が開催された。本対話では両国の農業・食品産業の発展、貿易の活性化、物流の改善を主要議題に意見交換が行われた。今後、継続的に対話を開催することとし、両国間で覚書に署名が行われた。http://www.maff.go.jp/j/press/kokusai/kokkyo/141216.html

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内政

1.イイホシ氏の下院議員当選取り消し(注)

(1)12月18日,選挙高等裁判所(TSE)は,パウロ・マルフ下院議員(PP)の控訴を受け入れ,昨年10月の総選挙時には同議員に被選挙権があったことを認める旨発表した。また,同議員の当選確定により,ワルテル・イイホシ氏(PSD)の下院議員選挙での当選が取り消され,本年以降は補欠議員となることが決定した。

(2)マルフ議員は,サンパウロ市長時代の汚職事件によりサンパウロ州高等裁判所から有罪判決を言渡されたことにより「フィシャ・リンパ法」が適用され,本来であれば選挙には出馬できないはずであった。しかし同議員がTSEに控訴し,被選挙権停止に関する決定が保留となったことで出馬が可能となり,先般の10月選挙では25万票を獲得していた。そして今般,TSEの控訴審において,マルフ議員の被選挙権が認められたため,PSDの得票順位で1位となった同議員の当選が確定した。

(3)右決定により,マルフ議員の当選が確定する前の順位で,同連合の当選者中,得票数8.8万票で最下位に食い込んでいたイイホシ議員は議席を失うこととなった。これに対し,イイホシ議員は,「TSEの決定には驚いているが,まだ控訴の可能性が残されているので,事態の推移を見守りたい。日伯修好120周年という,二国間関係にとり極めて重要な年に日系議員の数が減るのは残念。」と述べている。

(注)その後1月2日にアラウージョ下院議員が港湾庁長官に就任したため、同日イイホシ議員は補欠当選し、議席を回復している

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外政

1.伯中人工衛星CBERS-4の打ち上げ成功

(1)12月7日,伯中両国が共同開発した人工衛星「CBERS-4」を搭載した長征4号Bロケットが太原衛星発射センターから発射された。今回の打ち上げは当初,本年12月に予定されていたが,2013年12月のCBERS-3打ち上げ失敗を受けて前倒しされたものである。

(2)ルセーフ大統領は,「衛星の打ち上げは成功した。これにより,アマゾンのモニタリングが可能になる。また,中南米諸国と情報を共有することにより,これらの国々との関係強化を図ることが出来る。」とツイートしている。

(3)1980年代に開始されたCBERS計画は,AEBによりコーディネートされ,Inpeにより実施されている。CBERS-4は,同計画により製作された5番目の衛星であり,伯中戦略的パートナーシップの柱の一つとなっており,アマゾンのモニタリングのほか,農業及び都市開発のマッピング,河川の研究,森林火災の監視等に利用される予定である。

2.グラジアーノFAO事務局長再選に向けた動き

(1)伯外務省は,FAO事務局長選挙を控え,同省職員に対して,グラジアーノ・ダ・シルヴァ現事務局長再選のためのキャンペーンを実施することを念頭に2015年の予定を組むよう指示を出した。また同省は,在外公館と選挙キャンペーンをコーディネートするためのタスクフォースをブラジリアに設置し,ゴンサルヴェス元在パリ総領事が本チームを率いることになる予定である。

(2)グラジアーノ事務局長の立候補届出は11月1日付で行われたが,同事務局長の立候補は,伯政府が昨年6月のポルトガル語圏共同体(CPLP)首脳会合(於:東チモール)で同事務局長への支持を求めたことで既に周知の事実となっていた。

3.米国のキューバとの関係改善に関する伯外務省声明

(1)12月18日,伯外務省は米国のキューバとの関係改善に関するプレスリリースを以下のとおり発出した。

(ア)伯政府は,キューバ及び米国政府による冷戦の残骸を取り除く二国間関係の正常化に向けた取組みに関する発表を歓迎する。伯政府は,これから開始される関係正常化プロセスの成功を期待する。

(イ)この歴史的決定におけるラウル・カストロ国家評議会議長及びオバマ大統領のリーダーシップ,政治的勇敢さ及び戦略的ビジョンを賞賛するとともに,即座の制裁解除がこれに付随することを期待する。また,伯は本決定のための外交的取り組みにおいて重要な貢献を果たしたローマ法王に敬意を表する。

(ウ)キューバと米国の関係正常化は地域の平和,民主主義及び繁栄の強化に資するものであり,期待されている次の米州首脳会合へのキューバの参加と完全に調和している。また,全ての国家に資するより公平な国際秩序の深化のための協力に向けた,米州地域の主権国家間での対話という約束を強化するものである。


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