流行地域は、北部7州およびマラニャンとマットグロッソ州の合わせて9つの州です。
近年、年間患者数が10、000人を超える州はトカンチンス州を除いた北部6州となっています。
2010年101万人、2011年76万人の患者が発生し、この数は最近10年間で1位と2位を占めています。
2011年(1月から2月11日まで)と2012年(同期間)を比較すると、デング熱感染例が106.373人から40.486人。同じく、重症患者数は86%(1.345人から183人)、死亡数は66%減少(95人から32人)しました。これは、様々な対策や気候(1月は雨が多く、気温が低かった。)が原因と発表されました。
報告された合計(40.486人)の75%は、以下の10州に集中しています。
リオデジャネイロ州(4.275人、発生率:人口10万人対 26、7 )
ミナスジェライス州 (3.531人 /発生率:18)
ペルナンブコ州 (3.495人 /発生率:39、7)
トカンチンス州 (3.450人 /発生率:249、4)
パラ州 (3.304人/発生率 43、6)
バイア州 (2.743人/発生率19、6)
ゴイアス州 (2.690人/発生率44、8)
サンパウロ州 (2.590人/発生率6、3)
セアラ州 (2.322人/発生率27、5)
エスピリトサント州 (1.982人/発生率56、4)
媒介蚊についてブラジル全土の536市を調査した結果、北部地方と中西地方ではゴミから、北東地方では水溜め用タンク、南東地方と南部地方においては住宅の雨樋や植木鉢の受け皿などから高頻度に発生しています。
ブラジルは南半球に位置するため、流行時期が7~8月となります。ワクチン接種時期も4~6月です。
なお、北半球(2011年から2012年の冬)と同じウイルス型が南半球(2012年冬:7~8月)でも流行するとの予測がWHOから発表されました。
現在、昨年日本で接種されたワクチンと同じタイプのワクチンが発売されています。