Embaixada do Japão

最近の経済情勢 2012年11月

1.経済情勢・経済見通し

(1)中銀が週次で発表する市場(エコノミスト調査)の経済成長予測は、このところ、下方修正されており、10月26日現在で本年のブラジル経済成長率の市場見通しは1.54%となっている。

(2)10月9日、IMFは、最新の世界経済見通し(WEO)を発表し、ブラジルの本年の経済成長見通しを2.5%から1.5%に下方修正(明年は4.0%と予測)。IMFは、ブラジルの経済成長率低下の原因として世界経済の環境悪化、この数年の金融部門の融資額増加に伴う不良債権の増加、政策金利引下げ効果が金融市場に十分に波及していないことを挙げている。

2.経済政策等

(1)10月4日、ブラジル政府は、所定の燃費水準の達成を約束することと引き換えに、一定の条件の下、IPIの減免を供与することを主たる内容とする新自動車産業支援策(イノバール・アウト)を発表。

(2)10月13日、マンテガ財務大臣は東京で開催されたIMFの国際通貨金融委員会(IMFC)で演説を行い、先進国による金融緩和政策を批判。

(3)10月24日、マンテガ財務大臣は、自動車販売及び投資を促進するため、自動車に対するIPI減税措置を本年末まで再延長することを発表。

3.中銀の金融政策

10月10日、中銀は、基本金利(Selic)を7.50%から7.25%へ引下げ。今回の引下げで10回連続の引き下げとなる。市場では、引下げの動きは今回が最後で当面Selicは据え置かれるとの見方が支配的となっている。

4.為替相場・株式相場

(1)10月のレアルの対ドル相場は、引き続き1レアル=2.01~2.04ドルの狭いレンジで安定的に推移。

(2)10月24日、マンテガ財務大臣は、バロール・エコノミコ紙のインタビューにおいて、ブラジルの為替制度は、ダーティ・フロート制(変動為替相場制を前提としつつ、政策当局が必要に応じて為替平衡操作等を行う制度)であり、他のどこの国とも同じであるとし、為替相場をめぐる世界的な対立から自国を守るために必要である限り、(為替介入による)通貨の管理は続くことになると述べた。

(3)10月の株式市場は、9月に比べ若干下落しており、58,000ポイント程度の水準で推移していたが、月末にかけて欧州情勢等を受けて57,000ポイント台に下落。

法的事項  |  アクセシビリティについて  |  プライバシーポリシー

Copyright © 2012 - Embaixada do Japão - Todos os direitos reservados