2011年6月30日(木),ブラジリアにおいて,我が方松本剛明外務大臣と先方アントニオ・デ・アギアール・パトリオッタ外務大臣との間で,総額499億9,600万円(約10億レアル)を限度とする額の円借款に関する書簡の交換が行われました。
約4,000万人の人口を抱えながらも水資源に乏しいサンパウロ州における既存水資源の効率的利用を図るため,上水道関連インフラを整備(給水管及び配水管の更新,水道メーターの更新等)する案件です。
ブラジル北部のベレン都市圏において,交通渋滞の緩和や温室効果ガスの排出の抑制を図るため,バスレーン建設及びバスターミナルの新設等,幹線バスシステムの整備を実施する案件です。
(ア)金利:年1.7%(コンサルティングサービス部分は年0.01%)
(イ)償還期間:25年(7年の据置期間を含む)
(ウ)調達条件:一般アンタイド
(ア)金利:年0.5%(気候変動対策円借款)(コンサルティングサービス部分は年0.01%)
(イ)償還期間:30年(10年の据置期間を含む)
(ウ)調達条件:一般アンタイド
上記3.(2)の案件は2009年12月に発表した,気候変動対策に関する我が国の2012年までの途上国支援の一環です。我が国としては,すべての主要国による公平かつ実効性のある枠組みの構築と意欲的な目標の合意に向けた国際交渉の進展を目指して,ブラジルと引き続き気候変動分野で連携していきます