政治情勢・トピックス 2019年12月号

2019/12/18
ブラジル政治情勢(11月の出来事)

【内政】
(1)第二審有罪判決後の収監に関する最高裁裁判所の決定
(2)ルーラ元大統領の釈放
(3)ルーラ元大統領の刑期延長判決
(4)雇用促進法案の発表
(5)ボルソナーロのPSL離党及び新党APBの結党


【外交】
(1)対キューバ制裁解に関する国連総会決議
(2)第11回BRICS首脳会合
(3)BRICS各国との二国間首脳会談


トピックス
(1)山田大使と三都主アレサンドロ・元サッカー日本代表選手との意見交換会

(2)「ブラジルにおける日本の国際協力60周記念イベント」の開催(在サンパウロ総領事館)

(3)日伯オープンイノベーション交流会の開催(在サンパウロ総領事館)

 

【内政】

(1)第二審有罪判決後の収監に関する連邦裁判所の決定
     7日,連邦最高裁判所(STF)は,第二審での有罪判決後の収監を禁じる決定を下した。


(2)ルーラ元大統領の釈放
     8日,ルーラ元大統領は,第二審有罪判決後の収監に関するSTFの決定を受け,連邦警察クリチバ支部における580日間の収監から釈放された。翌週,ジルセウ元大統領府文官長を含むラヴァ・ジャット捜査の被告7名が釈放された。


(3)ルーラ元大統領の刑期延長判決
     27日,連邦第4地方裁判所(TRF4)は,サンパウロ州アチバイア市の別荘を巡る収賄事件に関し,ルーラ元大統領を有罪とし,第一審判決で決定された刑期(12年11か月)を17年1か月に延長した。


(4)雇用促進法案の発表
     11日,ボルソナーロ大統領は,2022年までに最大400万人の正規雇用創出を目指す雇用促進政策「グリーン・イエロー・プログラム」を含む時限立法の雇用促進法案を発表した。


(5)ボルソナーロ大統領のPSL離党及び新党APBの結成
     19日,ボルソナーロ大統領は,自由社会党(PSL)から離籍し,21日,新党「ブラジルのための同盟(Aliança pelo Brasil: APB)」を結成した。

 

【外交】

(1)対キューバ制裁解除に関する国連総会決議
     7日,伯は,キューバ制裁解除に関する国連決議において,1992年以降初めて反対票を投じた。


(2)第11回BRICS首脳会合
     13~14日,ブラジリアにおいて第11回BRICS首脳会合が開催された。各国首脳が採択した「ブラジリア宣言」では,国連改革の必要性,多国間主義及び多国間貿易の重要性,新開発銀行(NDB)の加盟拡大及び自国通貨建て債券基金の設立等に言及。


(3)BRICS各国との二国間首脳会談
     13~14日,ボルソナーロ大統領は,第11回BRICS首脳会合に出席するためにブラジリアを訪問した各国首脳との間で二国間会談を開催した。

(ア)13日,ボルソナーロ大統領は,習近平国家主席と伯中首脳会談を行った。両国首脳は,司法,農業,エネルギー,運輸,保健,文化等の分野の協力に関する文書に署名した。

(イ)13日,ボルソナーロ大統領は,モディ印首相と伯印首脳会談を行い,貿易協定の可能性につき確認した。

(ウ)14日,ボルソナーロ大統領は,プーチン露大統領と伯露首脳会談を行った。伯露両国は,既存のパートナーシップの拡大に関心を示した。

(エ)14日,ボルソナーロ大統領は,ラマポーザ南ア大統領と伯南ア首脳会談を行い,バイオ燃料及び再生エネルギーに関する協力に関心を示した。

 

トピックス

(1)山田大使と三都主アレサンドロ・元サッカー日本代表選手との意見交換会
     11月25日、山田大使は、三都主アレサンドロ・元サッカー日本代表選手を公邸に招待し、昼食を共にしながら、日ブラジル間のスポーツ協力について意見交換を行った。

     三都主氏は、長年にわたりJリーガーおよび日本代表選手として日本で活躍し、ブラジルに帰国後、2016年に地元パラナ州マリンガ市の子供たちにサッカーや規律・礼儀を指導する「Instituto Alex Santos」を立ち上げた。同施設における教育理念やこれまでの活動の紹介があったほか、今後の協力の可能性について話し合われた。

     在ブラジル日本国大使館は、スポーツを通じた青少年支援活動をはじめ、日ブラジルのスポーツ交流の更なる発展のために積極的にサポートしていく。
 

昼食の様子

山田大使と三都主氏,当館館員との集合写真

(2)「ブラジルにおける日本の国際協力60周年記念イベント」の開催(在サンパウロ総領事館)
     11月4日、JICAブラジル事務所及び在サンパウロ日本国総領事館の共催により、ジャパン・ハウス サンパウロ(JHSP)にて「ブラジルにおける日本の国際協力60周年記念イベント」を開催した。北岡伸一JICA理事長、ルイ・ペレイラABC(伯外務省国際協力庁)長官、ビートル・リッピ伯連邦下院議員、山田大使、野口総領事をはじめとして、政府関係者、日系社会・日本企業関係者、メディア等、計140名程度が参加した。

     イベントでは、北岡理事長より、ブラジルにおける日本の国際協力の歴史について紹介されるとともに、ブラジルでの国際協力のカウンターパートとして、サンパウロ州軍警察、SABESP(サンパウロ州下水道公社)、SENAI(全国工業職業訓練機関)より、日本の国際協力の意義等について発表が行われた。
 

北岡理事長のスピーチ

山田大使の挨拶

(3)日伯オープンイノベーション交流会の開催(在サンパウロ総領事館)
     11月18日、JETROサンパウロ事務所、ブラジル日本商工会議所、在サンパウロ日本国総領事館及びJHSPの共催により、JHSPにて日伯オープンイノベーション交流会を開催した。本イベントは、日本企業とブラジルのスタートアップ・エコシステム関係者がイノベーションに関して意見交換を行うことを目的として開催されたものであり、計100名以上が参加した。
 

野口総領事の挨拶
 

JETROサンパウロ事務所長の挨拶
 

イベントの様子(1)

イベントの様子(2)