トピックス 2017年11月号

2017/11/13
ブラジル政治情勢(10月の出来事)
[内政]
(1)テメル大統領に対する第二弾の起訴(司法妨害及び犯罪組織結社の容疑)
(2)2018年大統領選挙 (3)アエシオ・ネーヴェスPSDB党首の議員資格停止問題
(4)政治改革関連法の成立


[外政]
(1)米国ラスベガスでの銃乱射事件に対するテメル大統領哀悼メッセージ
(2)ブラジル・ボリビア関係
(3)ICANによるノーベル平和賞受賞に対する伯政府の祝意声明
(4)ヌネス外務大臣によるアフリカ訪問
(5)カタルーニャ州分離独立問題
(6)ベネズエラ問題
(7)ブラジル・エルサルバドル関係

 
トピックス

 

【内政】

(1)テメル大統領に対する第二弾の起訴(司法妨害及び犯罪組織結社の容疑)
(ア)18日,下院憲法司法委員会は,テメル大統領に対する起訴を否決する報告書を採択。
 
(イ)25日夜,連邦下院は本会議で表決を行い,テメル大統領に対する起訴を否決(起訴反対251票,起訴賛成233票,棄権2票,欠席25票)。
 
(ウ)25日,テメル大統領は,体調不良(排尿障害)でブラジリア市内病院に緊急入院。同日のうちに退院したが,27日にはサンパウロ市内の病院で前立腺摘出手術を受けた(30日に退院)。

 
(2)2018年大統領選挙
     30日,調査機関IBOPE社が発表した世論調査結果によると,ルーラ・シルヴァ元大統領(PT)が引き続き高い支持率を維持。ジャイル・ボルソナーロ下院議員(PSC)とマリナ・シルヴァ元環境相(REDE)がこれに続く形。

 
(3)アエシオ・ネーヴェスPSDB党首の議員資格停止問題
(ア)(9月26日の連邦最高裁判所小法廷によるネーヴェス上院議員に対する議員資格停止の決定に関し,)10月11日,連邦最高裁大法廷は,本件決定の違法審査請求の審理・採決を行い,現職上院議員の議員資格停止については,上院の最終判断に委ねるべきとの判断を下した。
 
(イ)17日,連邦上院は表決を行い,ネーヴェス上院議員の議員資格停止を認めないことを決定(議員資格停止に反対44票:賛成26票)。
 
 
(4)政治改革関連法の成立
(ア)6日,テメル大統領は,政治改革関連法を裁可し,同法が成立。
 
(イ)同法成立により,今後,2018年総選挙から適用される選挙資金特別基金の新設,2020年以降の比例選挙における政党連合の禁止,政党成立要件の厳格化等が規定された。
 
 

【外政】

(1)米国ラスベガスでの銃乱射事件に対するテメル大統領哀悼メッセージ
     2日,テメル大統領は,米国ラスベガスで発生した乱射事件に関して,ツイッターを通じて,「ラスベガスでの襲撃事件に関する恐ろしいニュースに接し,犠牲者及びその家族,そして米国国民に対する,我々の哀悼と連帯の意を表する」旨のメッセージを発出。

 
(2)ブラジル・ボリビア関係
(ア)6日,ワナクニ・ボリビア外務大臣はブラジルを訪問し,ヌネス外務大臣と会談を行った。会談では,特に貿易投資,エネルギー,(国境)統合,運輸等の二国間の主要課題につき協議を行った模様。
 
(イ)30日,エボ・モラレス・ボリビア大統領の訪伯が予定されていたが,急遽,28日に延期となった。日程については,改めて両国外務省間で調整される予定。
 
 
(3)ICANによるノーベル平和賞受賞に対する伯政府の祝意声明
     6日,伯外務省はICANのノーベル平和賞受賞について祝意を表す声明を発出。同声明では,「伯は,平和的伝統を反映し,核兵器のない世界を追求する同条約の交渉を主導してきた諸国の一つであることを誇りとする。9月20日,NYの国連総会本部で開催された署名式では,テメル大統領は同条約に最初に署名を行った」旨記されている。

 
(4)ヌネス外務大臣によるアフリカ訪問
     11日~16日,ヌネス外務大臣は本年2度目となるアフリカ訪問を実施し,ガーナ,ナイジェリア,コートジボアール,ベナンを歴訪。各国で大統領,外務大臣等のハイレベルと会談。

 
(5)カタルーニャ州分離独立問題
(ア)10月12日,伯外務省は本件問題に関して,「スペインにおける最近の出来事を注意深くフォローしている。同国の法令の枠組みにおける対話を要請すると共に,スペイン憲法及び民主的法治国家への完全な尊重の重要性を強調する」旨の声明を発出。
 
(イ)10月28日,伯外務省はカタルーニャ州議会における一方的独立宣言の採択を受けて,「伯政府は,一方的独立宣言を拒絶すると共に,憲法合法性の完全な尊重,及び,スペイン王国の統一保持に基づく対話の要請を改めて表明する」旨の声明を発出。

 
(6)ベネズエラ問題
     10月17日,伯外務省は,同月15日のベネズエラにおける州知事選挙の実施を非難するリマ・グループ(亜,伯,加,チリ,コロンビア,コスタリカ,グアテマラ,ホンジュラス,墨,パナマ,パラグアイ及びペルー)による共同声明を発出。全ての選挙プロセスに関して,専門性と認知された国際的なオブザーバーを伴った独立監査の実施を要求。

 
(7)ブラジル・エルサルバドル関係
     10月25日,ウゴ・マルティネス・エルサルバドル外相が訪伯し,ヌネス外務大臣と会談。両大臣は二国間アジェンダに係る課題につきレビューすると共に,関心が共通する地域・多国間問題について協議。訪問の結果,二国間の政策協議の設置,両国の外交研修所間の協力,及び防衛分野での協力開始に向けた文書等が署名された。

 

トピックス

(1)第一回ブラジリア春祭りへの参加
     10月6~8日、ブラジリア市内にて、ブラジル中西部日伯協会連合会(FEANBRA)主催の第一回ブラジリア春祭りが開催されました。
 
     山田大使は10月7日の開会式に出席し、春祭りの開催にお祝いを述べる挨拶をした上で、日本酒樽の鏡開きを行いました。
会場では日本大使館のブースにて館員夫人たちがバザーを行いました。日本から取り寄せたお皿、花瓶や館員夫人たちの手作りの折り紙細工、館員による剣道の披露、来訪者に対する館員夫人の浴衣の着付けなどは来訪者の人気を集めていました。このバザーの売り上げは赤十字国際委員会に寄付されます。
 
 
(2)山田大使の「X1 冬 – Geekとコスプレの集い」への参加
       10月8日、山田大使は、ブラジリアを代表するポップカルチャーイベントである「X1 冬 – Geekとコスプレの集い」(Central Cosplay主催)に参加し、当地の日本のポップカルチャー愛好者と交流しました。
 
     同イベントには、約500名が来場し、コスプレコンテスト、メイドカフェ、コスプレイヤーとの写真撮影、テレビゲーム、コスプレショー等、幅広いアトラクションを楽しみました。
 
     山田大使は、会場全体を視察し、関係者と意見交換や写真撮影に応じるとともに、コスプレコンテストの前にメインステージで挨拶を行い、「皆さんとともに、ポップカルチャームーブメントを盛り上げていく」と決意を述べ、会場が大きく沸いていました。
 

コスプレイヤー達(No Brand Girls)と山田大使
 

コスプレイヤーと山田大使
 

当地アーティストと交流する山田大使
 

メイドカフェ団体(Catmay Queen)メンバーと山田大使
 
 
(3)山田大使の信任状捧呈について
      10月23日、山田大使は、大統領官邸(プラナルト宮)において、ミシェル・テメル・ブラジル連邦共和国大統領に信任状を捧呈しました。

 
(4)第27回春祭り(在クリチバ日本国総領事館)
     9月30日~10月1日、在クリチバ日本国総領事館はクリチバ日伯文化援護協会主催の日本祭り「第27回春祭り」にブースを出展し、和食や和服、伝統玩具、日本語紹介等、様々な日本文化を紹介しました。9月30日は国際交流基金サンパウロ日本文化センターと共催し、日本食普及親善大使の小池信也氏による和食講演会を開催しました。「発酵食品」をテーマに行われた講演は参加者の高い関心を集め、1日3回行われた講演は全て満席となりました。参加者は和食の発酵食品に高い関心を示していました。
 

和食講演の様子1
 

和食講演の様子2
 

和食講演における試食
 

和食講演参加者
 
 
 
(5)パラナ日伯文化連合会多目的施設整備計画(在クリチバ日本国総領事館)
     9月23日、パラナ日伯文化連合会において平成28年度草の根文化無償資金協力事業「パラナ日伯文化連合会多目的施設整備計画」の供与式が開催されました。供与式には木村在クリチバ日本国総領事の他、ニシモリ連邦下院議員、ベルナッチ・ロンドリーナ市長、トゥリニ・パラナ州議会議員、タカハシ・ロンドリーナ市議会議長、タムラ同市議会議員、トミナガ同市議会議員、カミグチ・パラナ日伯文化連合会会長、パラナ日伯文化連合会会員、ロンドリーナ市に留学中の日本人学生等、約100名を超える大勢の方が参加し、当日は多目的施設建設記念プレートの除幕式、施設内における柔道及び茶道のプレゼンテーションが行われました。日本政府は本多目的施設建設費用として83,304米ドルをパラナ日伯文化連合会に供与しました。多目的施設はロンドリーナ市及び同市周辺地域への日本文化の普及、市民の文化水準の向上に貢献することが期待されます。
 

記念プレートの除幕式
 

供与式の様子
 

テレビインタビューに応じる木村在クリチバ日本国総領事
 

多目的施設の外観
 
 
 
(6)オフィタロン眼科病院医療機材整備計画(在クリチバ日本国総領事館)
     9月22日、オフィタロン眼科病院において平成28年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「オフィタロン眼科病院医療機材整備計画」供与式が開催されました。供与式には木村在クリチバ日本国総領事の他、ハセガワ・オフィタロン眼科病院長、ニシモリ連邦下院議員、カンジアニ連邦下院議員、アマラウ・パラナ州議会議員、タカハシ・ロンドリーナ市議会議長、タムラ同市議会議員、トミナガ同市議会議員等、約30名が出席しました。日本政府はオフィタロン眼科病院に対して、超音波乳化吸引白内障手術機器1台、眼科手術用顕微鏡1台、ペリメータ検査機器1台の購入資金として83,030米ドルを供与しました。同機器の導入により、オフィタロン眼科病院が所在するロンドリーナ市及び同市周辺の医療水準が向上することが期待されます。
 

施術室に整備された機材
 

供与機材の前での記念撮影
 
供与式にて挨拶をする木村在クリチバ日本国総領事