政治情勢・トピックス 2020年9月号
令和2年9月28日
ブラジル政治情勢(8月の出来事)
【内政】
(1)大統領動静
(2)新型コロナウイルス対策
(3)ボルソナーロ政権発足後600日総括
【外交】
(1)伯国のアジアインフラ投資銀行への加盟
(2)新型コロナウイルス関心国外相テレビ会合
(3)レバノン支援国テレビ会合
(4)アマゾン関係国首脳テレビ会合
(5)新型コロナウイルス感染拡大に伴う諸外国からの入国制限
トピックス
(1)新型コロナウイルス関連
(2)山田大使とダヴィ・アルコルンブレ上院議長との意見交換
(3)山田大使とルイス・ニシモリ連邦下院議員(伯日議連会長)及びジョルジ・セイフ農務省養殖・水産局長との意見交換
(4)山田大使とキン・カタギリ連邦下院議員との意見交換
7~29日、ボルソナーロ大統領は、サンパウロ州、パラー州、リオデジャネイロ州、セルジッペ州、マト・グロッソ州、リオ・グランデ・ド・ノルテ州、ミナス・ジェライス州、パラナー州及びゴイアス州をそれぞれ概ね日帰りで訪れ、発電所や製鉄所等の様々な施設を視察訪問した。
(2)新型コロナウイルス対策
(ア)12日、ボルソナーロ大統領は、新型コロナウイルス対策により連邦政府の財政支出が増大している状況に鑑み、ゲデス経済大臣及び上下両院議長等と共に大統領府前で記者会見を開き、歳出上限の維持を遵守する旨宣言した。
(イ)5月末に成立した新型コロナウイルス感染拡大に伴う地方自治体救済法に関し、医療従事者や治安関係者等の公務員を給与改訂凍結の例外とする条項がボルソナーロ大統領により削除されたことを受け、19日の上院の票決により同大統領の拒否権行使が否決されるも、20日の下院票決により、同拒否権の効力が維持されることが決定した。
(3)ボルソナーロ政権発足後600日総括
23日、大統領府文官庁は、ボルソナーロ政権発足後600日間の施策に対する総括に関するプレスリリースを発出し、直接・間接的に1億2,600万人以上が裨益した緊急支援等、新型コロナウイルス対策の施策を強調した。
5日、上院は、伯国のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への加盟に関する協定文書を承認したところ、同協定は同日の公布をもって発効した。
(2)新型コロナウイルス関心国外相テレビ会合
7日、アラウージョ外務大臣は、同日、新型コロナウイルスに関する関心国(伯、米、豪、イスラエル、印及び韓)外相テレビ会合に出席した旨SNSに投稿した。
(3)レバノン支援国テレビ会合
9日、ボルソナーロ大統領はレバノン支援国テレビ会合に出席し、テメル前大統領を大統領特使及び団長とする人道支援団をベイルートに派遣する旨述べた(注:12日、同支援団はグアルーリョス空軍基地より出発)。
(4)アマゾン関係国首脳テレビ会合
11日、ボルソナーロ大統領は、アマゾン関係国首脳テレビ会合に出席した。同会合に出席した7か国首脳(伯、コロンビア、ペルー、エクアドル、ボリビア、ガイアナ及びスリナム)は、昨年締結したレティシア議定書に基づき、アマゾン原生林の保護のために共同で取り組む約束を新たにした。
(5)新型コロナウイルス感染拡大に伴う諸外国からの入国制限
26日、伯政府は、外国人(国籍不問)の入国を制限する措置につき、一部要件を緩和した上で、同日より30日間延長する旨の政令第419号を公布した。
8月13日付条例第41,105号(8月14日付公布)により、収容力が200人未満の教会、寺院、及び宗教的な場所について再開が認められ、全ての宗教施設における宗教行事への対面の参加が認められた。
(2)山田大使とダヴィ・アルコルンブレ上院議長との意見交換
6日、山田大使は、ダヴィ・アルコルンブレ上院議長を大使公邸に招き、日ブラジル関係、新型コロナウイルス対策、税制改革を含むブラジルの構造改革につき意見交換を行った。山田対しからは、基本的価値を共有する両国の関係を更に強化していきたいと述べ、税制改革等のブラジルの構造改革への期待を表明した。アルコルンブレ上院議長より、議会情勢について説明があった上で、経済分野等、引き続き日本とあらゆる分野で協力したいとの発言があった。
(3)山田大使とルイス・ニシモリ連邦下院議員(伯日議連会長)及びジョルジ・セイフ農務省養殖・水産局長との意見交換
26日、山田大使は、ルイス・ニシモリ連邦下院議員(伯日議連会長)及びジョルジ・セイフ農務省養殖・水産局長を大使公邸に招き、日ブラジル関係について意見交換した。
山田大使からは、日本政府による新型コロナウイルス対策の取組について説明した上で、二国間関係を一層強化したい旨述べた。ニシモリ議員からは、最近の議会情勢について説明があった。
さらに、水産関係分野についても意見交換を行い、セイフ局長からは、同分野におけるブラジルの現状について説明があり、同局長より、日本に訪問してみたいとの意向が示された。
(4)山田大使とキン・カタギリ連邦下院議員との意見交換
28日、山田大使は、キン・カタギリ連邦下院議員(伯日議連第一副会長)及びラファエル・ミナトガワ同議員首席補佐官を大使公邸に招き、二国間関係について意見交換した。
山田大使からは、二国間関係における日系社会の重要性について述べた上で、パンデミック下における我が国の対ブラジル支援や、「大使とカフェ」等のオンライン外交の推進等の日本大使館の取組について説明した。
カタギリ議員からは、二国間関係の深化のために自分はできることはしたいと述べた上で、パンデミック対策における議会の重点分野について説明があった。
ミナトガワ首席補佐官からは、本2月の「Juntos!!中南米対日理解促進交流プログラム」による訪日が非常に有意義であり、初めての訪日で、政治面、文化面、経済面などすべての分野において学ぶべき点が多かった旨発言があった。
【内政】
(1)大統領動静
(2)新型コロナウイルス対策
(3)ボルソナーロ政権発足後600日総括
【外交】
(1)伯国のアジアインフラ投資銀行への加盟
(2)新型コロナウイルス関心国外相テレビ会合
(3)レバノン支援国テレビ会合
(4)アマゾン関係国首脳テレビ会合
(5)新型コロナウイルス感染拡大に伴う諸外国からの入国制限
トピックス
(1)新型コロナウイルス関連
(2)山田大使とダヴィ・アルコルンブレ上院議長との意見交換
(3)山田大使とルイス・ニシモリ連邦下院議員(伯日議連会長)及びジョルジ・セイフ農務省養殖・水産局長との意見交換
(4)山田大使とキン・カタギリ連邦下院議員との意見交換
【内政】
(1)大統領動静7~29日、ボルソナーロ大統領は、サンパウロ州、パラー州、リオデジャネイロ州、セルジッペ州、マト・グロッソ州、リオ・グランデ・ド・ノルテ州、ミナス・ジェライス州、パラナー州及びゴイアス州をそれぞれ概ね日帰りで訪れ、発電所や製鉄所等の様々な施設を視察訪問した。
(2)新型コロナウイルス対策
(ア)12日、ボルソナーロ大統領は、新型コロナウイルス対策により連邦政府の財政支出が増大している状況に鑑み、ゲデス経済大臣及び上下両院議長等と共に大統領府前で記者会見を開き、歳出上限の維持を遵守する旨宣言した。
(イ)5月末に成立した新型コロナウイルス感染拡大に伴う地方自治体救済法に関し、医療従事者や治安関係者等の公務員を給与改訂凍結の例外とする条項がボルソナーロ大統領により削除されたことを受け、19日の上院の票決により同大統領の拒否権行使が否決されるも、20日の下院票決により、同拒否権の効力が維持されることが決定した。
(3)ボルソナーロ政権発足後600日総括
23日、大統領府文官庁は、ボルソナーロ政権発足後600日間の施策に対する総括に関するプレスリリースを発出し、直接・間接的に1億2,600万人以上が裨益した緊急支援等、新型コロナウイルス対策の施策を強調した。
【外交】
(1)伯国のアジアインフラ投資銀行への加盟5日、上院は、伯国のアジアインフラ投資銀行(AIIB)への加盟に関する協定文書を承認したところ、同協定は同日の公布をもって発効した。
(2)新型コロナウイルス関心国外相テレビ会合
7日、アラウージョ外務大臣は、同日、新型コロナウイルスに関する関心国(伯、米、豪、イスラエル、印及び韓)外相テレビ会合に出席した旨SNSに投稿した。
(3)レバノン支援国テレビ会合
9日、ボルソナーロ大統領はレバノン支援国テレビ会合に出席し、テメル前大統領を大統領特使及び団長とする人道支援団をベイルートに派遣する旨述べた(注:12日、同支援団はグアルーリョス空軍基地より出発)。
(4)アマゾン関係国首脳テレビ会合
11日、ボルソナーロ大統領は、アマゾン関係国首脳テレビ会合に出席した。同会合に出席した7か国首脳(伯、コロンビア、ペルー、エクアドル、ボリビア、ガイアナ及びスリナム)は、昨年締結したレティシア議定書に基づき、アマゾン原生林の保護のために共同で取り組む約束を新たにした。
(5)新型コロナウイルス感染拡大に伴う諸外国からの入国制限
26日、伯政府は、外国人(国籍不問)の入国を制限する措置につき、一部要件を緩和した上で、同日より30日間延長する旨の政令第419号を公布した。
トピックス
(1)新型コロナウイルス関連8月13日付条例第41,105号(8月14日付公布)により、収容力が200人未満の教会、寺院、及び宗教的な場所について再開が認められ、全ての宗教施設における宗教行事への対面の参加が認められた。
(2)山田大使とダヴィ・アルコルンブレ上院議長との意見交換
6日、山田大使は、ダヴィ・アルコルンブレ上院議長を大使公邸に招き、日ブラジル関係、新型コロナウイルス対策、税制改革を含むブラジルの構造改革につき意見交換を行った。山田対しからは、基本的価値を共有する両国の関係を更に強化していきたいと述べ、税制改革等のブラジルの構造改革への期待を表明した。アルコルンブレ上院議長より、議会情勢について説明があった上で、経済分野等、引き続き日本とあらゆる分野で協力したいとの発言があった。

(3)山田大使とルイス・ニシモリ連邦下院議員(伯日議連会長)及びジョルジ・セイフ農務省養殖・水産局長との意見交換
26日、山田大使は、ルイス・ニシモリ連邦下院議員(伯日議連会長)及びジョルジ・セイフ農務省養殖・水産局長を大使公邸に招き、日ブラジル関係について意見交換した。
山田大使からは、日本政府による新型コロナウイルス対策の取組について説明した上で、二国間関係を一層強化したい旨述べた。ニシモリ議員からは、最近の議会情勢について説明があった。
さらに、水産関係分野についても意見交換を行い、セイフ局長からは、同分野におけるブラジルの現状について説明があり、同局長より、日本に訪問してみたいとの意向が示された。


(4)山田大使とキン・カタギリ連邦下院議員との意見交換
28日、山田大使は、キン・カタギリ連邦下院議員(伯日議連第一副会長)及びラファエル・ミナトガワ同議員首席補佐官を大使公邸に招き、二国間関係について意見交換した。
山田大使からは、二国間関係における日系社会の重要性について述べた上で、パンデミック下における我が国の対ブラジル支援や、「大使とカフェ」等のオンライン外交の推進等の日本大使館の取組について説明した。
カタギリ議員からは、二国間関係の深化のために自分はできることはしたいと述べた上で、パンデミック対策における議会の重点分野について説明があった。
ミナトガワ首席補佐官からは、本2月の「Juntos!!中南米対日理解促進交流プログラム」による訪日が非常に有意義であり、初めての訪日で、政治面、文化面、経済面などすべての分野において学ぶべき点が多かった旨発言があった。

