トピックス 2019年9月号

ブラジル政治情勢(8月の出来事)

【内政】
(1)年金制度改革に関する憲法修正案の下院承認
(2)金融活動監視委員会(COAF)の移管
(3)「ブラジル前進」プロジェクトの発表
(4)アマゾン森林火災関連


【外交】
(1)グランディ国連難民高等弁務官の訪伯
(2)メルコスールEFTA・FTA交渉の完了
(3)ピニェラ・チリ大統領の訪伯
(4)アラウージョ外務大臣及びエドゥアルド・ボルソナーロ下院議員の訪米


トピックス
(1)日本の教育に関するセミナーへの出席


(2)「第17回ゴイアス盆踊り」の開催

(3)ビエナル・リオ国際図書展への参加(在リオデジャネイロ総領事館)

 

【内政】

(1)年金制度改革に関する憲法修正案の下院承認
     8月6日深夜,下院本会議において,年金制度改革に関する憲法修正案の原案に係る2回目の投票が行われ,賛成370票で可決された(反対:124,棄権:1,欠席:18)。これをもって下院承認となり,本憲法修正案は上院に上程された。


(2)金融活動監視委員会(COAF)の移管
     8月19日,経済省所管のCOAFが中央銀行に移管された。また,名称は,「金融インテリジェンス・ユニット(UIF)」に変更。


(3)「ブラジル前進」プロジェクトの発表
     8月22日,伯法務・治安省が暴力犯罪対策「Em Frente, Brasil(ブラジル前進)」プロジェクトに関する省令を発出した。同省令は,国内で最も殺人事件発生率の高い5都市に国家治安部隊の派遣を許可するもの。対象都市は,アナニンデウア市(パラー州),パウリスタ市(ペルナンブーコ州),カリアシカ市(エスピリトサント州),ゴイアニア市(ゴイアス州)。


(4)アマゾン森林火災関連
(ア)8月23日,ボルソナーロ大統領は,法定アマゾン地域の州知事から要請があった場合に,森林火災に対応するため,8月24日から9月24日までの間,アマゾン地域の境界地域,先住民居住区,自然保護区やその他法定アマゾン地域において,軍隊の派遣を可能とする大統領令に署名した。

(イ)8月29日,ボルソナーロ大統領は,同日から60日間(乾期の間),森林火災への対応として,森林や植生への人為的な着火行為を禁止する大統領令を公布した。

 

【外交】

(1)グランディ国連難民高等弁務官の訪伯
     8月15日,ロレンゾーニ文官長は,訪伯中のフィリッポ・グランディ国連難民高等弁務官と会談した(アラウージョ外相,モーロ法務・治安相,及びテッハ市民相同席)。伯閣僚は,ベネズエラ移民及び難民の尊厳ある連帯した受入れに対するボルソナーロ大統領のコミットメントを改めて申し述べ,伯国軍及びその他の省庁によって実施中の優れた人道的活動に対するグランディ国連難民高等弁務官の賛辞に対して謝意を表明した。


(2)メルコスールEFTA・FTA交渉の完了
     8月23日,ブエノスアイレスにおいて,メルコスールEFTA・FTA交渉会合が行われ,同交渉が完了した。本協定は,関税撤廃,並びにサービス,投資,政府調達,貿易円滑化,税関協力,TBT(貿易の技術的障害),SPS(衛生植物検疫措置),貿易救済,競争,持続可能な開発,原産地規則,及び知的財産等の分野におけるルールに係る約束を定める。


(3)ピニェラ・チリ大統領の訪伯
     8月28日,ボルソナーロ大統領は,訪伯中のピニェラ・チリ大統領と首脳会談を行い,アマゾン森林火災問題やその他の問題について協議した。両大統領は,会談後に共同声明を発出し,「南米の前進と発展のためのフォーラム(PROSUR)」の実施に向けた協力を含む,あらゆる分野において伯チリ間の協力を深めていく約束を再確認した。


(4)アラウージョ外務大臣及びエドゥアルド・ボルソナーロ下院議員の訪米
     8月30日,訪米中のアラウージョ外相及びエドゥアルド・ボルソナーロ下院議員は,ホワイトハウスでトランプ米大統領と会談し,アマゾン森林火災について協議した。

 

 

トピックス

(1)日本の教育に関するセミナーへの出席
     8月21日,ブラジリア元留学生同窓会(ABRAEX)主催で日本の教育に関するセミナーが開催され,約90名が参加した。本セミナーでは,タカシ・ヤマニシABRAEX会長(元JICA研修生)による日本教育の概略に関する講演が行われたほか,当館鈴木宏幸書記官が日本の全日制教育をテーマとする講演を行った。聴衆から多数の質疑があったほか,活発な意見交換を通して連邦直轄区教育局関係者等の間で人脈構築が行われ,当館の帰国留学生とのネットワーキングの強化に資するものとなった。在ブラジル大使館は帰国留学生とのネットワーキング強化のため,引き続きABRAEXの活動を積極的にサポートしていく。
 

オープニングセッション

 

タカシ・ヤマニシABRAEX会長(元JICA研修員)
による講演
 

鈴木宏幸書記官による講演



参加者との集合写真


(2)「第17回ゴイアス盆踊り」の開催
     8月23日から24日に,ゴイアニア市にてゴイアス日伯文化協会(ANBG)が開催した「第17回ゴイアス盆踊り」を当館も共催した。同イベントにはゴイアス州知事およびゴイアニア市長をはじめとする関係者や地域ボランティアなどを含め、2日間で7000人以上が参加するなど、大盛況となった。23日の開会式ではマルコ・トゥーリオ・トグチANBG会長が挨拶を行ったほか、在ブラジル日本国大使館の山中臨時代理大使が出席し、本イベントが日ブラジルの文化交流の深化につながることを祈念すると述べた。また、ゴイアニア・キョウシン太鼓をはじめとする太鼓団体による演奏や盆踊りが行われた。

     在ブラジル日本国大使館は、引き続き日本文化の普及を通じて二国間交流を深めていく。

     開会式における山中臨時代理大使の挨拶はこちら
 

挨拶するマルコ・トゥーリオ・トグチANBG会長
 

挨拶する山中臨時代理大使
 

ゴイアニア・キョウシン太鼓による演奏

会場の様子


3)ビエナル・リオ国際図書展への参加(在リオデジャネイロ総領事館)
     8月30日(金)から9月8日(日),リオデジャネイロ市リオセントロにおいてラテンアメリカ最大規模の図書展であるビエナル・リオ国際図書展(Bienal Internacional do livro Rio)が開催されている。今年は日本が特別招待国となっており,「告白」等の著書で知られる作家湊かなえ氏,手塚治虫氏の長男であり映画監督の手塚眞氏及び「陰陽師」で知られる漫画家岡野玲子氏の特別講演に加え,日本特別ブースでは国際交流基金による少女漫画展,日本人作家の著書の展示の他,折り紙,日本語,俳句等のワークショップが開催されている。

     8月30日(金)に開催された開会式にはペレイラ伯出版社協会会長,洲崎国際交流基金サンパウロ日本文化センター所長等が出席し,星野総領事は日本が特別招待国として選ばれたことを光栄に思う旨,挨拶を行った。
 

湊かなえ氏
 

パネルディスカッション
 

手塚眞氏
 

岡野玲子氏
 

折り紙講習

領事館ブース