トピックス 2018年4月号
平成30年4月6日
ブラジル政治情勢(3月の出来事)
[内政]
(1)テメル大統領に対する新たな訴追の動き
(2)テメル政権支持率
(3)ルーラ元大統領の刑事訴訟を巡る動向
(4)海洋保護区の拡大
(5)緑の気候基金(GCF)による融資決定
[外政]
(1)ヌネス大臣の中東訪問
(2)テメル大統領のチリ新大統領就任式出席
(3)第8回世界水フォーラムの開催
(4)伯コロンビア関係
トピックス
(1)皇太子殿下の第8回世界水フォーラム御臨席
(2)ブラジル・カワイイ大使のブラジリア来訪
(3)サンパウロ州ノロエステ連合定期総会における野口総領事による政策発信(在サンパウロ総領事館)
(ア)3月2日,伯連邦最高裁は,テメル大統領の汚職容疑にかかる連邦検察庁の捜査請求を受理し,捜査を許可。右容疑は,2014年当時,テメル副大統領(当時)が,パジーリャ現文官長及びモレイラ・フランコ現大統領府事務総局長官とともに,オーデブレヒト社マルセロ社長に対して,MDB(当時PMDB)に約1千万レアルを献金するよう不正に要求したとされるもの。
(イ)3月29日,連邦警察は,テメル大統領の友人など複数人の身柄を拘束し,同大統領のサントス港湾事業に関連する不正容疑について取り調べを強化する動きを見せている。
この容疑は,2017年に政府が発令したサントス港湾ターミナルにかかる暫定法の見返りに,テメル大統領が関連企業から賄賂を間接的に受け取ったとされるもので,テメル大統領は自らの不正行為を否定している。
(2)テメル政権支持率
3月6日,CNT(伯全国運輸連盟)/MDA社による合同世論調査(2月28日~3月3日実施)の結果,テメル政権支持率は4.3%となり,昨年9月の前回調査より約1%上昇した。なお,政権不支持率は73.3%と高水準を維持。
(3)ルーラ元大統領の刑事訴訟を巡る動向
(ア)3月26日,ポルトアレグレ連邦地方裁判所は,ルーラ元大統領に対する第二審有罪判決(1月24日付)にかかるルーラ側の控訴(判決文不明瞭点解明願い)を審理し,全会一致でこれを棄却。
(イ)この結果,第二審判決に対するルーラ側の控訴手段は尽きる形となったが,ルーラ弁護団は「予防的人身保護令」の発出を要請しており,連邦最高裁判所はその是非を4月4日に審理する予定。その結果次第では,ルーラ収監が現実のものとなる可能性がある。(4月4日,連邦最高裁は「予防的人身保護令」の発出要請を棄却。)
(4)海洋保護区の拡大
3月19日,海洋保護区を新たに創設する大統領令が署名され,サンペドロ・サンパウロ群島(ペルナンブーコ州),トリンダーデ島,マルティンバス諸島(エスピリトサント州)が新たに海洋保護区となった。この結果,ブラジルの沿岸地域の保護区の割合は,1.5%から25%に大幅に拡大。
(5)緑の気候基金(GCF)による融資決定
3月7日,伯環境省は,伯各地で1700万トンのCO2削減を目指すプロジェクトに,緑の気候基金(GCF)が1.95億ドルを融資することを決定した旨を発表。この融資により,国内最大36の都市において,街灯の技術改良や,都市部の産業が省エネ化手段を採用すること等に使用される見込み。なお,ブラジルで排出される温室効果ガスの33%はエネルギー部門に由来するとの指摘があり,NDCは,2030年までに電力部門のエネルギー効率を10%改善するとの目標を定めている。
3月1日,中東地域訪問中(2月26日~3月6日)のヌネス外務大臣はパレスチナを訪問。アッバース大統領,ハムダッラー首相に表敬すると共に,マーリキー外務・移民庁長官,クレヘンビュール国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)事務局長と会談。
3月4日,ヌネス大臣はヨルダンを訪問し,アブドッラー国王,ムルキー首相に表敬すると共にサファーディー外相と会談。
3月5日,ヌネス大臣はレバノンを訪問し,ハリーリ首相を表敬すると共に,バシール外務・移民大臣と会談すると共に,伯レバノン文化センターを訪問。6日には,国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)の旗艦であるコルベット艦「バローゾ」を視察した。
(2)テメル大統領のチリ新大統領就任式出席
3月11日,テメル大統領は,チリ・バルパライソで行われたピニェラ・チリ大統領就任式に出席。
(3)第8回世界水フォーラムの開催
(ア)3月18~23日,ブラジリアにおいて,第8回世界水フォーラムが開催。約170か国を超える約1万人以上が出席し,280以上のパネルが実施。
(イ)本件フォーラムには,水資源に係る政府機関,市民社会,企業関係者,科学・学術界,国際機関の関係者が参加。19日にイタマラチ宮で開会式及びテメル大統領主催午餐会が行われ,我が国からは皇太子殿下が御臨席。
(ウ)同日午後には,大統領府において,サントメプリンシペ大統領,韓国首相,カーボヴェルデ大統領,モロッコ首相,ハンガリー大統領,皇太子殿下,セネガル首相によるテメル大統領表敬が行われた。
(4)伯コロンビア関係
(ア)3月20日,テメル大統領の招請を受け,サントス・コロンビア大統領がブラジリアを訪問。サントス大統領は,テメル大統領との会談の他,ビジネスイベントと「衡平な開発のための幼児への投資の力」と題する会議に出席。
(イ)首脳会合後,テメル大統領は,両国間の貿易の重要性を強調しつつ,両国はメルコスール・太平洋同盟間の貿易協定締結の推進,投資,農業分野での関係深化への意向を示した。なお,首脳会談後,両大統領立会いの下,農業農村開発協力,零細・中小企業及び手工業等の覚書が署名された。
(ア)皇太子殿下は,19日午前の開会式に御臨席され,テメル大統領を始めとする5名の大統領に続いてお言葉を述べられ,19日午後,「水と災害」ハイレベルパネルにおいて,立ち見を含む300名を超える聴衆を前に,「繁栄・平和・幸福のための水」と題する基調講演を行われた。
基調講演において,水と災害の問題を含めて,水の果たす役割や水を分かち合うことによる繁栄と平和の歩みについて,歴史やその教訓,人々の経験を振り返りながら,貧困や教育,ジェンダーの問題などの開発目標に関わる横断的課題の解決に向け包括的な取組を行うことの重要性について述べられ,21世紀が「水の世紀」と呼ばれるにとどまらず,水による繁栄,平和そして幸福の世紀であったと後世の人々に呼ばれるようになることを祈っている旨述べられ,引き続き強い関心を持って見守っていくとの思いを示された。
(イ)皇太子殿下は,20日には,秋本国土交通大臣政務官の案内により日本パビリオンの展示を視察されたほか,「ブラジルの水危機」ハイレベルパネル及び「ステークホルダー」ハイレベルパネルにおいて,水に関するそれぞれのテーマに沿った最新動向の議論を聴講された。
(ウ)皇太子殿下のブラジルでのその他の御日程
(a)皇太子殿下は,「世界水フォーラム」開幕式の前日(3月18日)に,ブラジリア郊外の「セラード農牧研究センター」を訪問され,広大な大豆やコーヒーなどの実験農場を視察された。ブラジル中央部のセラードと呼ばれる熱帯サバンナ地域は1970年代に日本との官民合同事業などで農地開発が進み,世界に誇る穀倉地帯となった。皇太子殿下が同センターを訪れるのは82年以来の36年ぶりであった。
また,皇太子殿下は,日本大使公邸において,ブラジル各地の日系社会代表者と懇談された。本2018年はブラジルへの日本人移住110周年に当たる。
(b)皇太子殿下は,ブラジリア滞在中,「世界水フォーラム」に参加したテメル・ブラジル大統領,フォンセカ・カーボヴェルデ大統領,アーデル・ハンガリー大統領と御懇談をされた。テメル大統領からは,殿下に「世界水フォーラム」に御出席いただけることは意義深いと述べ,日本人移住110周年やセラード開発を始めとする農業分野における日本の技術協力及び日本人移住者の貢献,また,更なる日伯関係の発展に言及があった。
(2)ブラジル・カワイイ大使のブラジリア来訪
3月28日~30日、ブラジル・カワイイ大使:松田明美氏がブラジリアに来訪し、ブラジリア大学及び連邦直轄区言語センター(CIL)セイランジア校において、「カワイイ文化と日本語の醍醐味」と題する講演を行った。歌とダンスを交えたライブ感覚の講演は、合計約200名を超える参加者に大好評で、大盛況であった。
また29日、山田大使はブラジル・カワイイ大使及びブラジリア大学、CILセイランジア校の日本語教師を公邸に招き、カワイイ文化を含めた日本のポップカルチャーの当国での普及や日本語教育の更なる振興に向けた協力のあり方等につき意見交換を行った。
今後も、在ブラジル日本国大使館は、ブラジルにおける日本ポップカルチャームーブメントや日本語教育をより一層推進すべく、関係者と連携して様々な取組を行っていく。
(3)サンパウロ州ノロエステ連合定期総会における野口総領事による政策発信(在サンパウロ総領事館)
3月18日、野口泰在サンパウロ日本国総領事は、サンパウロ州アラサツーバ市のアラサツーバ文化体育協会にて開催されたノロエステ連合日伯文化協会の定期総会に出席し、地方日系団体の活動や課題等の現状につき聴取した。
同総会には同連合に所属する約30の日系団体の関係者約100名の他、タミコ・イノウエ・アンドラジーナ市長やマルコス・ヘゼンデ・マリリア市議等の政治家も参加した。
また、当日の総会出席者に対し、我が国の対東アジア政策や経済連携協定等にかかる施策、訪日観光客の誘致政策や外国人労働者対策、少子高齢化対策の他、当地における日系社会の活動やジャパン・ハウス・サンパウロにおける戦略的対外発信にかかる講演を実施した。
[内政]
(1)テメル大統領に対する新たな訴追の動き
(2)テメル政権支持率
(3)ルーラ元大統領の刑事訴訟を巡る動向
(4)海洋保護区の拡大
(5)緑の気候基金(GCF)による融資決定
[外政]
(1)ヌネス大臣の中東訪問
(2)テメル大統領のチリ新大統領就任式出席
(3)第8回世界水フォーラムの開催
(4)伯コロンビア関係
トピックス
(1)皇太子殿下の第8回世界水フォーラム御臨席
(2)ブラジル・カワイイ大使のブラジリア来訪
(3)サンパウロ州ノロエステ連合定期総会における野口総領事による政策発信(在サンパウロ総領事館)
【内政】
(1)テメル大統領に対する新たな訴追の動き(ア)3月2日,伯連邦最高裁は,テメル大統領の汚職容疑にかかる連邦検察庁の捜査請求を受理し,捜査を許可。右容疑は,2014年当時,テメル副大統領(当時)が,パジーリャ現文官長及びモレイラ・フランコ現大統領府事務総局長官とともに,オーデブレヒト社マルセロ社長に対して,MDB(当時PMDB)に約1千万レアルを献金するよう不正に要求したとされるもの。
(イ)3月29日,連邦警察は,テメル大統領の友人など複数人の身柄を拘束し,同大統領のサントス港湾事業に関連する不正容疑について取り調べを強化する動きを見せている。
この容疑は,2017年に政府が発令したサントス港湾ターミナルにかかる暫定法の見返りに,テメル大統領が関連企業から賄賂を間接的に受け取ったとされるもので,テメル大統領は自らの不正行為を否定している。
(2)テメル政権支持率
3月6日,CNT(伯全国運輸連盟)/MDA社による合同世論調査(2月28日~3月3日実施)の結果,テメル政権支持率は4.3%となり,昨年9月の前回調査より約1%上昇した。なお,政権不支持率は73.3%と高水準を維持。
(3)ルーラ元大統領の刑事訴訟を巡る動向
(ア)3月26日,ポルトアレグレ連邦地方裁判所は,ルーラ元大統領に対する第二審有罪判決(1月24日付)にかかるルーラ側の控訴(判決文不明瞭点解明願い)を審理し,全会一致でこれを棄却。
(イ)この結果,第二審判決に対するルーラ側の控訴手段は尽きる形となったが,ルーラ弁護団は「予防的人身保護令」の発出を要請しており,連邦最高裁判所はその是非を4月4日に審理する予定。その結果次第では,ルーラ収監が現実のものとなる可能性がある。(4月4日,連邦最高裁は「予防的人身保護令」の発出要請を棄却。)
(4)海洋保護区の拡大
3月19日,海洋保護区を新たに創設する大統領令が署名され,サンペドロ・サンパウロ群島(ペルナンブーコ州),トリンダーデ島,マルティンバス諸島(エスピリトサント州)が新たに海洋保護区となった。この結果,ブラジルの沿岸地域の保護区の割合は,1.5%から25%に大幅に拡大。
(5)緑の気候基金(GCF)による融資決定
3月7日,伯環境省は,伯各地で1700万トンのCO2削減を目指すプロジェクトに,緑の気候基金(GCF)が1.95億ドルを融資することを決定した旨を発表。この融資により,国内最大36の都市において,街灯の技術改良や,都市部の産業が省エネ化手段を採用すること等に使用される見込み。なお,ブラジルで排出される温室効果ガスの33%はエネルギー部門に由来するとの指摘があり,NDCは,2030年までに電力部門のエネルギー効率を10%改善するとの目標を定めている。
【外政】
(1)ヌネス大臣の中東訪問3月1日,中東地域訪問中(2月26日~3月6日)のヌネス外務大臣はパレスチナを訪問。アッバース大統領,ハムダッラー首相に表敬すると共に,マーリキー外務・移民庁長官,クレヘンビュール国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)事務局長と会談。
3月4日,ヌネス大臣はヨルダンを訪問し,アブドッラー国王,ムルキー首相に表敬すると共にサファーディー外相と会談。
3月5日,ヌネス大臣はレバノンを訪問し,ハリーリ首相を表敬すると共に,バシール外務・移民大臣と会談すると共に,伯レバノン文化センターを訪問。6日には,国連レバノン暫定駐留軍(UNIFIL)の旗艦であるコルベット艦「バローゾ」を視察した。
(2)テメル大統領のチリ新大統領就任式出席
3月11日,テメル大統領は,チリ・バルパライソで行われたピニェラ・チリ大統領就任式に出席。
(3)第8回世界水フォーラムの開催
(ア)3月18~23日,ブラジリアにおいて,第8回世界水フォーラムが開催。約170か国を超える約1万人以上が出席し,280以上のパネルが実施。
(イ)本件フォーラムには,水資源に係る政府機関,市民社会,企業関係者,科学・学術界,国際機関の関係者が参加。19日にイタマラチ宮で開会式及びテメル大統領主催午餐会が行われ,我が国からは皇太子殿下が御臨席。
(ウ)同日午後には,大統領府において,サントメプリンシペ大統領,韓国首相,カーボヴェルデ大統領,モロッコ首相,ハンガリー大統領,皇太子殿下,セネガル首相によるテメル大統領表敬が行われた。
(4)伯コロンビア関係
(ア)3月20日,テメル大統領の招請を受け,サントス・コロンビア大統領がブラジリアを訪問。サントス大統領は,テメル大統領との会談の他,ビジネスイベントと「衡平な開発のための幼児への投資の力」と題する会議に出席。
(イ)首脳会合後,テメル大統領は,両国間の貿易の重要性を強調しつつ,両国はメルコスール・太平洋同盟間の貿易協定締結の推進,投資,農業分野での関係深化への意向を示した。なお,首脳会談後,両大統領立会いの下,農業農村開発協力,零細・中小企業及び手工業等の覚書が署名された。
トピックス
(1)皇太子殿下の第8回世界水フォーラム御臨席(ア)皇太子殿下は,19日午前の開会式に御臨席され,テメル大統領を始めとする5名の大統領に続いてお言葉を述べられ,19日午後,「水と災害」ハイレベルパネルにおいて,立ち見を含む300名を超える聴衆を前に,「繁栄・平和・幸福のための水」と題する基調講演を行われた。
基調講演において,水と災害の問題を含めて,水の果たす役割や水を分かち合うことによる繁栄と平和の歩みについて,歴史やその教訓,人々の経験を振り返りながら,貧困や教育,ジェンダーの問題などの開発目標に関わる横断的課題の解決に向け包括的な取組を行うことの重要性について述べられ,21世紀が「水の世紀」と呼ばれるにとどまらず,水による繁栄,平和そして幸福の世紀であったと後世の人々に呼ばれるようになることを祈っている旨述べられ,引き続き強い関心を持って見守っていくとの思いを示された。
(イ)皇太子殿下は,20日には,秋本国土交通大臣政務官の案内により日本パビリオンの展示を視察されたほか,「ブラジルの水危機」ハイレベルパネル及び「ステークホルダー」ハイレベルパネルにおいて,水に関するそれぞれのテーマに沿った最新動向の議論を聴講された。
(ウ)皇太子殿下のブラジルでのその他の御日程
(a)皇太子殿下は,「世界水フォーラム」開幕式の前日(3月18日)に,ブラジリア郊外の「セラード農牧研究センター」を訪問され,広大な大豆やコーヒーなどの実験農場を視察された。ブラジル中央部のセラードと呼ばれる熱帯サバンナ地域は1970年代に日本との官民合同事業などで農地開発が進み,世界に誇る穀倉地帯となった。皇太子殿下が同センターを訪れるのは82年以来の36年ぶりであった。
また,皇太子殿下は,日本大使公邸において,ブラジル各地の日系社会代表者と懇談された。本2018年はブラジルへの日本人移住110周年に当たる。
(b)皇太子殿下は,ブラジリア滞在中,「世界水フォーラム」に参加したテメル・ブラジル大統領,フォンセカ・カーボヴェルデ大統領,アーデル・ハンガリー大統領と御懇談をされた。テメル大統領からは,殿下に「世界水フォーラム」に御出席いただけることは意義深いと述べ,日本人移住110周年やセラード開発を始めとする農業分野における日本の技術協力及び日本人移住者の貢献,また,更なる日伯関係の発展に言及があった。
![]() 世界水フォーラムの開会式に各国首脳とともに御臨席 された皇太子殿下(「ブラジル外務省」より提供) |
![]() 世界水フォーラムの「水と災害」ハイレベルパネルで 基調講演される皇太子殿下(「朝日新聞社」より提供) |
(2)ブラジル・カワイイ大使のブラジリア来訪
3月28日~30日、ブラジル・カワイイ大使:松田明美氏がブラジリアに来訪し、ブラジリア大学及び連邦直轄区言語センター(CIL)セイランジア校において、「カワイイ文化と日本語の醍醐味」と題する講演を行った。歌とダンスを交えたライブ感覚の講演は、合計約200名を超える参加者に大好評で、大盛況であった。
また29日、山田大使はブラジル・カワイイ大使及びブラジリア大学、CILセイランジア校の日本語教師を公邸に招き、カワイイ文化を含めた日本のポップカルチャーの当国での普及や日本語教育の更なる振興に向けた協力のあり方等につき意見交換を行った。
今後も、在ブラジル日本国大使館は、ブラジルにおける日本ポップカルチャームーブメントや日本語教育をより一層推進すべく、関係者と連携して様々な取組を行っていく。
![]() ブラジリア大学での講演風景 |
![]() ブラジリア大学での講演風景 |
![]() CILセイランジア校での集合写真 |
![]() 山田大使主催夕食会後に撮影した集合写真 |
(3)サンパウロ州ノロエステ連合定期総会における野口総領事による政策発信(在サンパウロ総領事館)
3月18日、野口泰在サンパウロ日本国総領事は、サンパウロ州アラサツーバ市のアラサツーバ文化体育協会にて開催されたノロエステ連合日伯文化協会の定期総会に出席し、地方日系団体の活動や課題等の現状につき聴取した。
同総会には同連合に所属する約30の日系団体の関係者約100名の他、タミコ・イノウエ・アンドラジーナ市長やマルコス・ヘゼンデ・マリリア市議等の政治家も参加した。
また、当日の総会出席者に対し、我が国の対東アジア政策や経済連携協定等にかかる施策、訪日観光客の誘致政策や外国人労働者対策、少子高齢化対策の他、当地における日系社会の活動やジャパン・ハウス・サンパウロにおける戦略的対外発信にかかる講演を実施した。

