トピックス 2017年4月号
平成29年4月17日
ブラジル政治情勢
[内政]
(1)ヌネス新外務大臣の就任
(2)ラヴァ・ジャット捜査
(3)名和晃平京都造形芸術大学教授による講演
[外政]
(1)ヌネス新外務大臣就任演説
(2)北朝鮮による弾道ミサイル発射に対する非難声明
(3)英国議会近辺におけるテロ事件
(4)伯米関係
(5)ヌネス外務大臣のパラグアイ訪問
(6)ベネズエラ情勢
トピックス
(1)佐藤大使の第2 回ブラジリア・グアバ・フェスタ視察
(2)浦田秀次郎早稲田大学大学院教授による講演
(3)佐藤大使のトカンチンス州公式訪問
(4)名和晃平京都造形芸術大学教授による講演
(2)7日,アロイジオ・ヌネス新外務大臣及びオズマール・セハーリョ新法務大臣(PMDB,パラナ州選出)の任命式が行われた。
(2)14日,ブラジリア連邦裁判所第10法廷において,ルーラ元大統領のペトロブラス汚職事件にかかる公判が開廷。2014年3月にラヴァ・ジャット捜査が開始されて以来,ルーラ元大統領が初めて被告として出廷した。
(3)30日、クリチバ連邦裁のモロ判事(ラバジャット事件担当)は、エドゥアルド・クーニャ前下院議長に対し、アフリカのベナンにおける石油採掘事業を通じて得た収賄容疑等により、懲役15年4か月の有罪判決を下した。本件判決は、同前議長に対するラヴァ・ジャット関連の最初の有罪判決。クーニャ側は連邦高裁に控訴する方向。
ブラジル農務省は、連邦警察の捜査対象となっている21 の施設を公表し、これらの施設の特別監査を実施するとともに、当面の間、これらの施設からの対外輸出を禁止する措置を取った。本件に関し、日本の厚生労働省は、捜査対象となった21 施設のうち2施設から日本への輸出実績があったと公表した(1施設は平成27・28 年度に鶏肉、もう1施設は平成27 年度にはちみつ、プロポリス)。また、当面の措置として、捜査対象となった21 施設からの製品について輸入手続きを保留し、輸入を認めないこととし、21 施設以外のブラジル国内の施設からの製品についても輸入時の検査を強化することとした。
(参考)厚生労働省HP
・食品の安全に関するQ&A
・ブラジルでの食肉の不正事件について(Q&A)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/hokenkinou/qa/index.html
(2)伯のアジアにおける最も伝統的なパートナーである日本とは、既に多くの良い結果を出し、今も出し続けている関係を常に刷新するという挑戦がある
(2)両首脳は,両国における改革の取組及び現在の地域情勢等について意見交換した。トランプ米大統領は,ブラジルにおける変革を承知しているとして,テメル大統領がこれまで実現してきた成果に敬意を表した。
(3)テメル大統領は,最近の経済指標はブラジルの経済成長と雇用回復を示していると述べ,貿易投資の拡大により二国間関係を更に進展させることが重要であると強調した。
(2)伯外務省発表によれば、今次訪問において、両外相は、二国間の首脳訪問のフォローアップとして国境開発、貿易投資、インフラ、治安等の課題について協議を行った模様。
(ア)本事業は,「2020年に向けて日本をデザインする」というテーマの下,日本の文化・価値観・伝統などの魅力を発信することを目的に事業を展開している。
(イ)彫刻から建築まで幅広い分野で活躍する専門家は,講演のテーマを「Material Sensation」と題し,革新的な作品創造過程,現代日本を形作るテクノロジー・材料・素材に対する姿勢をブラジルのアート技術者や若いデザイナー,学生に向けて発信した。
(ウ)講演には,240名を超す観客が訪れ,マルセロ・ダンタス・ジャパン・ハウス企画局長がモデレートし,多くのブラジル人と意見交換を行った。

講演会風景(左に専門家,右はモデレーター役のマルセロ・ダンタスJH 企画局長)

総領事冒頭挨拶 講演会後のカクテル風景

名和晃平氏 代表作品「BEADS:PixCell-Deer#24」
[内政]
(1)ヌネス新外務大臣の就任
(2)ラヴァ・ジャット捜査
(3)名和晃平京都造形芸術大学教授による講演
[外政]
(1)ヌネス新外務大臣就任演説
(2)北朝鮮による弾道ミサイル発射に対する非難声明
(3)英国議会近辺におけるテロ事件
(4)伯米関係
(5)ヌネス外務大臣のパラグアイ訪問
(6)ベネズエラ情勢
トピックス
(1)佐藤大使の第2 回ブラジリア・グアバ・フェスタ視察
(2)浦田秀次郎早稲田大学大学院教授による講演
(3)佐藤大使のトカンチンス州公式訪問
(4)名和晃平京都造形芸術大学教授による講演
【内政】
1.ヌネス新外務大臣の就任
(1)2日,テメル大統領は,体調不良を理由に辞任したセーハ外務大臣に代わる新外務大臣にアロイジオ・ヌネス上院議員(PSDB,サンパウロ州選出)を指名。(2)7日,アロイジオ・ヌネス新外務大臣及びオズマール・セハーリョ新法務大臣(PMDB,パラナ州選出)の任命式が行われた。
2.ラヴァ・ジャット捜査
(1)14日,連邦検察庁は,ゼネコン大手オーデブレヒト社関係者の司法取引証言に基づき,ルーラ・ルセーフ元・前大統領,上下両院議長及び閣僚5名を含む83件の捜査許可を連邦最高裁判所に申請。捜査申請の対象となった議員名は公開されていないが,各紙は具体的な名前を連日にわたって報道。(2)14日,ブラジリア連邦裁判所第10法廷において,ルーラ元大統領のペトロブラス汚職事件にかかる公判が開廷。2014年3月にラヴァ・ジャット捜査が開始されて以来,ルーラ元大統領が初めて被告として出廷した。
(3)30日、クリチバ連邦裁のモロ判事(ラバジャット事件担当)は、エドゥアルド・クーニャ前下院議長に対し、アフリカのベナンにおける石油採掘事業を通じて得た収賄容疑等により、懲役15年4か月の有罪判決を下した。本件判決は、同前議長に対するラヴァ・ジャット関連の最初の有罪判決。クーニャ側は連邦高裁に控訴する方向。
3.ブラジルにおける食肉検査に関する汚職事件
3 月17 日、ブラジル連邦警察は、大規模な食品偽装捜査である「劣った肉作戦(Operação CarneFraca)」を公表した。農務の検査官が企業から賄賂を受け取り、企業の食品偽装を黙認する等の不正を行っていたというもの。ブラジル農務省は、連邦警察の捜査対象となっている21 の施設を公表し、これらの施設の特別監査を実施するとともに、当面の間、これらの施設からの対外輸出を禁止する措置を取った。本件に関し、日本の厚生労働省は、捜査対象となった21 施設のうち2施設から日本への輸出実績があったと公表した(1施設は平成27・28 年度に鶏肉、もう1施設は平成27 年度にはちみつ、プロポリス)。また、当面の措置として、捜査対象となった21 施設からの製品について輸入手続きを保留し、輸入を認めないこととし、21 施設以外のブラジル国内の施設からの製品についても輸入時の検査を強化することとした。
(参考)厚生労働省HP
・食品の安全に関するQ&A
・ブラジルでの食肉の不正事件について(Q&A)
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/hokenkinou/qa/index.html
【外政】
1.ヌネス新外務大臣就任演説
(1)7日夜、ヌネス外務大臣は伯外務省において就任演説を行った。セーハ前外相の方針を引き継ぎ、伯の価値観及び国益に沿った外交政策を実施していくことを表明。(2)伯のアジアにおける最も伝統的なパートナーである日本とは、既に多くの良い結果を出し、今も出し続けている関係を常に刷新するという挑戦がある
2.北朝鮮による弾道ミサイル発射に対する非難声明
9日、伯政府は、6日の北朝鮮による弾道ミサイル発射を非難する声明を発出。右によれば同国による度重なるミサイル発射は、安保理の諸決議に違反するのみならず、周辺国の安全保障を危機に晒すものであり、北東アジアの緊張を高める行為に反対する旨表明。3.英国議会近辺におけるテロ事件
22日、伯政府はロンドンで発生したテロ事件に関し、かかる襲撃行為を非難すると共に、犠牲者の家族・友人、英国国民及び政府に対し連帯と弔意を表する旨表明。4.伯米関係
(1)18日、テメル大統領はトランプ米大統領の電話を受け,両国首脳間の二度目の電話会談を行った。(2)両首脳は,両国における改革の取組及び現在の地域情勢等について意見交換した。トランプ米大統領は,ブラジルにおける変革を承知しているとして,テメル大統領がこれまで実現してきた成果に敬意を表した。
(3)テメル大統領は,最近の経済指標はブラジルの経済成長と雇用回復を示していると述べ,貿易投資の拡大により二国間関係を更に進展させることが重要であると強調した。
5.ヌネス外務大臣のパラグアイ訪問
(1)3月27~28日、ヌネス外務大臣はパラグアイを訪問し、ロイサガ外務大臣と会談を行った。(2)伯外務省発表によれば、今次訪問において、両外相は、二国間の首脳訪問のフォローアップとして国境開発、貿易投資、インフラ、治安等の課題について協議を行った模様。
6.ベネズエラ情勢
30日、伯政府はベネズエラ最高裁(TSJ)が、議会に代わり立法活動を行う決定を行ったことに対し、憲法秩序の破るものとして非難すると共に、右判決が同国議員の特権を専断的に停止したことに対し、深刻な懸念を表明する非難声明を発出。トピックス
(1)佐藤大使の第2回ブラジリア・グアバ・フェスタ視察
3月12日、佐藤大使は、アレシャンドレ・グスモン農村文化協会(ALCAG)主催の第2 回ブラジリア・グアバ・フェスタに参加し、旬の果実であるグアバと共に和食を楽しみました。(2)浦田秀次郎早稲田大学大学院教授による講演
3月16日、浦田秀次郎早稲田大学院アジア太平洋研究科教授がブラジリアを来訪し、ブラジリア連邦大学及びアレシャンドレ・グスマン財団にて、アジア太平洋地域における貿易・投資と我が国の政策等についての講演を行いました。(3)佐藤大使のトカンチンス州公式訪問
3月23日~24日、佐藤大使はトカンチンス州への公式訪問を行いました。この公式訪問で、23日、佐藤大使は、マルセロ・ミランダ州知事を表敬し、日本とトカンチンス州との経済関係強化、同州での日本語教育の導入、交番制度の普及及び日系社会との連携等について会談を行いました。(4)名和晃平京都造形芸術大学教授による講演
3月7日,平成28年度日本ブランド発信事業の一環で派遣された専門家である京都造形芸術大学教授の名和晃平氏の講演がSesc(セスキ) ヴィラマリアーナにて実施された(サンパウロ総領事館及びSesc 共催,ジャパン・ハウス サンパウロ協力)。(ア)本事業は,「2020年に向けて日本をデザインする」というテーマの下,日本の文化・価値観・伝統などの魅力を発信することを目的に事業を展開している。
(イ)彫刻から建築まで幅広い分野で活躍する専門家は,講演のテーマを「Material Sensation」と題し,革新的な作品創造過程,現代日本を形作るテクノロジー・材料・素材に対する姿勢をブラジルのアート技術者や若いデザイナー,学生に向けて発信した。
(ウ)講演には,240名を超す観客が訪れ,マルセロ・ダンタス・ジャパン・ハウス企画局長がモデレートし,多くのブラジル人と意見交換を行った。

講演会風景(左に専門家,右はモデレーター役のマルセロ・ダンタスJH 企画局長)


総領事冒頭挨拶 講演会後のカクテル風景


名和晃平氏 代表作品「BEADS:PixCell-Deer#24」