トピックス 2019年2月号

ブラジル政治情勢(1月の出来事)
[内政]
(1)ボルソナーロ政権発足
(2)セアラー州における暴動事件
(3)第2回閣議の開催
(4)銃所持の規制緩和に関する大統領令
(5)年金不正受給対策に関する暫定措置令
(6)「ボルソナーロ政権が最初の100日間で達成すべき35の目標」
(7)ミナスジェライス州鉱滓ダム決壊事故
(8)ボルソナーロ大統領の手術入院


[外交]
(1)新大統領就任式への各国代表の出席
(2)対ベネズエラ関係
(3)ダボス会議


トピックス
(1)日・ブラジル首脳会談

(2)平成31年新年会及び平成30年秋の叙勲伝達式

(3)第48回餅つき祭りへの参加(在サンパウロ総領事館)

(4)「ARCHITECTURE FOR DOGS」のオープニング・セレモニーへの参加(在サンパウロ総領事館)

 

【内政】

(1)ボルソナーロ政権発足
     1月1日,ボルソナーロ新政権発足。省庁再編で閣僚ポストは計22へ削減。


(2)セアラー州における暴動事件
     1月2日以降,セアラー州各地において,犯罪組織による暴動が発生し,急激に治安が悪化した。4日,モーロ法務・治安大臣は国家治安維持部隊の派遣を決定。12~13日,同州フォルタレーザ市で襲撃事件が再燃し,再び治安悪化。


(3)第2回閣議の開催
     1月8日,第2回閣議が開催され,連邦政府は年金制度改革3本柱を決定((1)不正受給の撲滅,(2)年金受給開始年齢の引下げ等の制度改革,(3)個人積立勘定方式に基づく新制度の導入)。


(4)銃所持の規制緩和に関する大統領令
     1月15日,ボルソナーロ大統領は,銃所持の規制緩和に関する大統領令に署名した。


(5)年金不正受給対策に関する暫定措置令
     1月18日,ボルソナーロ大統領は,年金の不正受給対策に関する暫定措置令に署名した。


(6)「ボルソナーロ政権が最初の100日間で達成すべき35の目標」
     1月22日,文官庁は,「ボルソナーロ政権が最初の100日間で達成すべき35の目標」を発表した。


(7)ミナスジェライス州鉱滓ダム決壊事故
     1月25日,ミナスジェライス州ブルマジーニョ市の鉱滓ダムが決壊。ボルソナーロ大統領は同日中にヘリコプターで視察。


(8)ボルソナーロ大統領の手術入院
     1月27日,ボルソナーロ大統領は,人工肛門摘出手術を行うためサンパウロ市内アルバート・アインシュタイン病院に入院した。大統領府は,手術は28日に行われ無事成功した旨公表。

 

【外交】

(1)新大統領就任式への各国代表の出席
     1月1~2日,ジャイル・ボルソナーロ大統領は,大統領就任式に出席したピニェラ・チリ大統領,ポンペオ米国国務大臣,レベロ・デ・ソウザ・ポルトガル大統領,オルバーン・ハンガリー首相等と会談。日本からは山口泰明衆議院議員が特派大使として就任式に出席。


(2)対ベネズエラ関係
(ア)1月10日,伯外務省はプレスリリースを発出し,マドゥーロ大統領が大統領任期を新たに開始したことを受け,民主的に選出されたベネズエラ国民議会に対する広範な支持を改めて表明。

(イ)1月17日,アラウージョ外務大臣は,ベネズエラの民主的政治勢力の要人(ミゲル・アンヘル・マルティン最高裁長官や同国最高裁判事,グスタボ・シノシOAS特使等)と会談。

(ウ)1月23日,ベネズエラ最高裁がグアイド国会議長の暫定大統領就任を承認したことを受け,伯外務省も同日付でこれを承認する旨プレスリリースを発出。


(3)ダボス会議
(ア)1月22~25日,ボルソナーロ大統領は,初の外遊先としてスイスのダボスを訪れ,世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)に出席した。

(イ)右外遊は,ゲデス経済大臣,エレーノ安全保障局長官,モーロ法務・治安大臣,アラウージョ外務大臣,マルティンス大統領外交担当補佐官等が同行。

(ウ)ボルソナーロ大統領は,22日の開会セッションで,(1)市場開放,(2)行政手続きの簡略化,(3)治安の改善を通じてビジネス環境の改善を図る旨発言。環境にも配慮する旨強調。

(エ)同22日,ボルソナーロ大統領は,ダボス会議に出席した各CEOとの会合において,当面の間パリ協定から離脱しない旨発言。

(オ)23日,ゲデス経済大臣は,年金制度改革及び民営化に期待される効果や法人減税等について述べた。

(カ)23日,ボルソナーロ大統領は,安倍総理と初の日ブラジル首脳会談を実施。更に同日には,コンテ伊外相,マウラー・スイス大統領,ブレア元英国首相等と会談。最終日の24日には,チェコ,ポーランド,オランダ,南アフリカ及びコロンビアの首脳とも会談を実施。

 

トピックス

(1)日・ブラジル首脳会談
     1月23日16時55分(現地時間)から約30分間,世界経済フォーラム(WEF)年次総会(通称「ダボス会議」)出席のため,スイス・ダボスを訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,ジャイル・ボルソナーロ・ブラジル連邦共和国大統領(H.E. Mr. Jair Bolsonaro, President of the Federative Republic of Brazil)との間で首脳会談を行ったところ,概要以下のとおり。

(ア)冒頭,安倍総理から,本年1月の大統領就任をお祝いするとともに,ボルソナーロ大統領を大阪G20サミットにお迎えすることを楽しみにしており,サミットの成功に向け連携していきたい旨述べた。これに対し,ボルソナーロ大統領は,訪日を楽しみにしていると述べた。

(イ)続いて,両首脳は,本年のG20において,自由貿易の推進やイノベーションを通じて世界経済の成長を牽引し,経済成長を目指すと同時に格差への対処に取り組むこと,さらに,地球規模課題への貢献につき協力することで一致した。また,安倍総理から,サミットに向けた日本の優先アジェンダを説明して協力を求めたのに対し,ボルソナーロ大統領から理解が示され,両国は引き続き,緊密に連携していくことで一致した。

(ウ)さらに,安倍総理から,ボルソナーロ大統領が取り組む経済自由化や通商外交の強化を高く評価する旨述べ,また,両国関係における日系社会の重要性を強調した。これに対しボルソナーロ大統領は,幼少期から日系社会に触れる機会があり,日本は親しみを感じる国である旨言及しつつ,ブラジルの成長において日本との協力は極めて重要である旨述べた。

(エ)両首脳は,今後,幅広い分野における協力を一層推進することで認識を共有した。
 

日・ブラジル首脳会談
(写真提供:内閣広報室)

日・ブラジル首脳会談
(写真提供:内閣広報室)


(2)平成31年新年会及び平成30年秋の叙勲伝達式
     1月30日(水)、在ブラジル日本国大使公邸にて平成31年新年会及び平成30年秋の叙勲の伝達式が開催され、政府関係者や連邦議員、日系社会関係者など約340名の方々が出席した。

     新年会では、日本ブラジル両国歌の演奏後、山田大使が新年の挨拶を述べた。山田大使は挨拶の中で、ブラジルで新政権が発足した今年、日系社会との連携強化、そして日・ブラジルの二国間関係のさらなる発展を目指す旨述べた(山田大使の挨拶についてはこちらを御参照)。

     続いて、叙勲伝達式が行われ、サンパウロ州グワララペス市及びブラジリアで長きに亘り日系社会を牽引してこられた髙橋實氏に「旭日双光章」が、また、教育分野において、日本語及び日本文化の普及に大きく貢献されたタエ・スズキ氏に「旭日中綬章」が、さらに、ブラジリアにおける現地行政と日系社会との連携強化に大変尽力されたワルデマル・ヒロシ・ウメダ氏に「旭日双光章」が伝達された。

     本レセプションにて、出席者の方々は、新しい年の始まりと3名の叙勲受章者を祝いつつ、和やかな雰囲気の中で食事と歓談を楽しんだ。
 

レセプション開会の様子
 

大使挨拶
 

鏡割り
 

叙勲受章者3名と山田大使夫妻
 

メインビュッフェ

会場での歓談の様子


(3)第48回餅つき祭りへの参加(在サンパウロ総領事館)
     12月31日、リベルダージ文化福祉協会(池崎博文会長)の主催により、リベルダージ・日本広場にて第48回餅つき祭りが開催された。昨年10月の連邦下院議員選挙で当選を果たしたキン・カタギリ氏も参加し、会場では2万袋の紅白餅が配られた。

     餅つき祭りにおいて、野口総領事は、2019年には、ブラジルにおいて新大統領の就任、日本において新しい天皇陛下の即位があり、両国はともに大きな変化を迎える年であるが、両国の関係がますます深まる1年としたい旨、挨拶を行った。
 

挨拶を行う野口総領事
 

餅つきの様子
 

乾杯の様子
 

(4)「ARCHITECTURE FOR DOGS」のオープニング・セレモニーへの参加(在サンパウロ総領事館)
     1月18日、ジャパン・ハウス サンパウロの展示会である「ARCHITECTURE FOR DOGS」のオープニング・セレモニーが開催され、野口総領事が挨拶を行った。本展示会は、本年1月19日から4月7日まで開催されている。


挨拶を行う野口総領事
 

展示されている作品の例(1)

展示されている作品の例(2)