トピックス 2017年2月号

 

(1)佐藤大使の信任状捧呈について

     1月19日,佐藤悟ブラジル駐箚日本国特命全権大使は,大統領官邸(プラナウト宮)において,ミシェル・テメル・ブラジル連邦共和国大統領に信任状を捧呈した。
 

(2)平成29年新年会及び勲章伝達式

(ア)1月25日,在ブラジル日本国大使公邸にて平成29年新年会及び勲章伝達式が開催,政府・議会関係者及び日系社会代表者から300名を超える方々に御出席頂いた。

(イ)新年会では,日本ブラジル両国歌演奏後,佐藤大使が新年の挨拶を述べ,ワルテル・イイホシ連邦下院議員が乾杯を行った。佐藤大使は,昨年のリオデジャネイロ・オリンピック・パラリンピックの成功を振り返りつつ,転換期にあるブラジルで日伯関係をさらに躍動,飛翔させていく決意を表明した。

(ウ) 続いて,勲章伝達式が行われ,日本・ブラジル間の相互理解の促進と司法分野における交流に寄与したマサミ・ウエダ元司法高等裁判所判事に「旭日重光章」が,日本・ブラジル間の相互理解の促進及び友好親善に寄与したタツオ・マツナガ・ブラジリア日伯文化協会会長に「旭日双光章」が,それぞれ授与された。式典では,ウンベルト・マルチンス司法高等裁判所副長官が両氏の功績に触れつつ祝辞を述べた。
 

(3)「貧しい子供たち向けの柔道教室の支援」及び「リオデジャネイロ州最大規模の保育園の改修」(在リオデジャネイロ日本国総領事館)

【貧しい子供たち向けの柔道教室の支援】

     在リオデジャネイロ日本国総領事館は,平成28年度「草の根文化無償資金協力」として,「インスティトュート・ヘアソン・シダージ・デ・デウス支部道場器材整備計画」を採択し,12月22日,フラビオ・カント・インスティトュート・ヘアソン会長及び山元毅在リオデジャネイロ日本国総領事によって資金供与に関する契約書への署名が行われた。

     署名式には,フラビオ・カント会長(アテネ五輪男子81kg級銅メダリスト)の他,ジェラルド・ベルナルデス師範(ブラジル代表の元コーチ),同団体が運営する柔道教室で柔道を始めたリオ五輪柔道女子57kg級金メダリストのラファエラ・シルバ選手など多数の方が参加した。

     インスティトュート・ヘアソンは,恵まれない環境の子供たちのスポーツを通じた人間形成を目的として設立された団体で,リオ市内において貧しい地域の子供たち向けの無償の柔道教室を開催している。今回の支援により,同団体は,柔道教室用の新しい畳,柔道着及び理学療法器具を調達する。
     
 

【リオデジャネイロ州最大規模の保育園の改修】

     在リオデジャネイロ日本国総領事館及びセントラル・ド・ポボ協会は,同協会が運営している保育園の改修工事の完了を受け,12月14日に供与式を実施した。

     供与式には,山元毅在リオデジャネイロ日本国総領事の他,ロナルド・ロドリゲス・ペレイラ同協会会長,リビングストン・ドス・サントス・シルバ同協会運営委員会会長,シジネイ・ロブソン・パジネ・ダ・シルベイラ少佐(UPP司令官)など多数の方が参加した。

     セントラル・ド・ポボ協会保育園は,約100年前にリオデジャネイロで最初に形成されたといわれるスラム街があるプロビデンシア地区にあり,約360人の子供が通うリオデジャネイロ州最大規模の保育園。同保育園は,屋根や壁が一部で備わっていないために雨が室内に入る等の施設面の問題を抱えていたことから,日本政府は,その施設改修に係る資金(196,895.95レアル(約650万円相当))を,「草の根・人間の安全保障無償資金協力」として昨年供与していた。
 

内政

(1)ブラジル北部の刑務所内暴動殺人事案(主要なもののみ)

(ア)1日,アマゾナス州マナウス市アニジオ・ジョビン刑務所で暴動が発生。ファミリア・ド・ノルチ(FDN)構成員の囚人グループが,敵対組織の首都第一コマンド(PCC)構成員の囚人を殺戮し,56名が死亡。

(イ)5日,テメル大統領と安全保障室メンバー(法務・市民大臣,国防大臣,大統領府安全保障室長官)は,法務・市民省が策定した「国家治安計画」を承認。

(ウ)6日未明,ロマイラ州ボアヴィスタ市モンテ・クリスト農業刑務所でPCC構成員の囚人グループがFDN構成員の囚人33名を報復として殺戮。

(エ)14日午後,リオ・グランデ・ド・ノルテ州アルカスズ刑務所にて暴動が発生し,Sindicato do Crime do RN(SCRN)構成員の26名の囚人が殺戮される。
 

(2)ザヴァスキー連邦最高裁判事の飛行機墜落事故死

(ア)19日,テオリ・ザヴァスキー連邦最高裁判事(享年68歳)が飛行機の墜落事故で死亡。同判事は2012年から連邦最高裁判事を務め,ペトロブラス社を巡るラヴァ・ジャット捜査の審理を担当していた。

(イ)21日,ザヴァスキー連邦最高裁判事の葬儀がポルトアレグレ市で行われ,テメル大統領ほか関係閣僚等が出席。
 

外交

(1)トランプ米国大統領就任後の伯米関係

(ア)3日,セーハ外務大臣は外務省内行事において伯米関係に言及。伯米間における5~10件の優先課題をトランプ次期米大統領に伝達する旨表明。

(イ)20日のトランプ米大統領の就任に際し,テメル大統領等,伯政府関係者は特段反応を示さなかった。

(ウ)26日,伯外務省はトランプ米大統領主導によるメキシコとの国境での壁建設に関する声明を発表。「伯政府は両国においてコンセンサスがないまま,我々の大陸において兄弟国を分断する壁の建設のアイデアを憂慮をもって受け止めた」旨表明。

(エ)31日,テメル大統領はサンパウロで行われた「ラテンアメリカ投資会議」において,投資家に対し,「国際情勢の先行きが見えない中,ブラジルはビジネスにとって特に魅力的な国となる。我々は民族・宗教紛争もない民主主義国家であり,世界に対して開かれた国である」旨述べた。
 

(2)駐伯ギリシャ大使死亡に係る伯政府発表

     2日,テメル大統領は,年末にリオにおいて遺体で発見された駐ブラジル・ギリシャ大使の死亡に関して,弔意のメッセージを発出。
 

(3)グテーレス国連事務総長就任

     3日,大統領府サイトはグテーレス国連事務総長就任に際し,テメル大統領による祝意のメッセージを掲載。ポルトガル語圏出身の初の事務総長就任に対し祝意を表した。
 

(4)ソアレス元ポルトガル大統領の逝去

     7日,マリオ・ソアレス元ポルトガル大統領の逝去に際し,テメル大統領及びセーハ外務大臣は弔意の声明を発表。10日,テメル大統領はリスボン市内のジェロニモス修道院で行われた追悼式典に出席し,ソウザ・ポルトガル大統領と会談を行った。
 

(5)中国春節に際してのテメル大統領メッセージ

     28日,大統領府HPは中国の春節に際して,テメル大統領の祝賀メッセージを掲載。