政治情勢・トピックス 2020年1月号

2020/1/20
ブラジル政治情勢(12月の出来事)

【内政】
(1)第25回閣議の開催
(2)軍人年金改革の成立
(3)2020年予算案議会承認
(4)犯罪対策法案の成立


【外交】
(1)サレス環境大臣のCOP25出席
(2)ボルソナーロ大統領のメルコスール首脳会合出席
(3)アラウージョ外務大臣のアフリカ諸国歴訪
(4)モラウォン副大統領のアルゼンチン新大統領就任式出席
(5)伯米首脳電話会談


トピックス
(1)伯日友好議連メンバーを招待した山田大使主催のレセプションの開催

(2)山田大使によるサンパウロ州訪問

(3)令和元年度官民合同会議の開催

(4)第23回レシフェ日本市の開催(在レシフェ総領事館)

 

【内政】

(1)第25回閣議の開催
     17日,ボルソナーロ大統領は,2019年最後となる第25回閣議を開催した。冒頭,ボルソナーロ大統領は,政権一年目は閣僚の汚職もなく成功であったと述べた。ロレンゾーニ文官長は,2019年の取組の概要を説明し,伯における信頼の回復を強調した。


(2)軍人年金改革の成立
     17日,ボルソナーロ大統領は,軍人年金改革案を含む軍組織再編法案を裁可した。主な変更点は,軍人の社会保険料納付期間の引上げ(30年から35年へ)。同法案の成立に伴い,今後10年間で973億レアルの歳出削減が見込まれる。


(3)2020年予算案の議会承認
     17日,連邦政府の2020年予算案が議会で承認された。同予算総額は約3.6兆レアル,プライマリーバランスの赤字目標額は約1,241億レアルを計上。本年の統一地方選挙資金向け予算は20億レアルとなった。今後,同法案は大統領裁可へ進む予定。


(4)犯罪対策法案の成立
     24日,ボルソナーロ大統領は,議会で承認された治安対策法案を裁可し,同法案が成立した。主な変更点は,有期刑の上限引上げ(30年から40年に引上げ)。同法は1月23日に公布される予定。

 

【外交】

(1)サレス環境大臣のCOP25出席
     2~15日,サレス環境大臣は,マドリードで開催された国連気候変動枠組条約第25回締約国会議(COP25)に出席し,パリ協定第6条の実施の重要性を主張した。


(2)ボルソナーロ大統領のメルコスール首脳会合出席
     5日,ボルソナーロ大統領は,リオグランデドスル州ベント・ゴンサルヴェス市で開催されたメルコスール首脳会合で議長を務めた。同会合の共同声明では,EU及びEFTAとのFTAの早期署名へ向けたコミットメントを再確認し,また,対外共通関税の見直しを本年上半期に完了する旨言及した。


(3)アラウージョ外務大臣のアフリカ諸国歴訪
     9~13日,アラウージョ外相は,カーボベルデ,セネガル,ナイジェリア及びアンゴラを訪問し,各国外相等と会談を行った。


(4)モウラォン副大統領のアルゼンチン新大統領就任式出席
     10日,モウラォン副大統領は,フェルナンデス・アルゼンチン大統領就任式に出席した。


(5)伯米首脳電話会談
     20日,ボルソナーロ大統領は,トランプ米国大統領と電話会談を行い,伯産の鉄鋼及びアルミニウムに対する追加関税を回避した旨,SNSを通じて発表した。

 

トピックス

(1)伯日友好議連メンバーを招待した山田大使主催のレセプションの開催
     10日,山田大使は,大使公邸にて,伯日友好議連メンバー等を招待したレセプションを行った。このレセプションには,伯日友好議連所属議員を中心とした伯連邦議員や伯外務省関係者等約30名が参加した。

     冒頭,山田大使より,日伯関係強化における議員の存在は非常に重要であり,本年,安倍総理とボルソナーロ大統領は計三回の首脳会談を行い,良好な日伯関係をさらに強化するモメンタムが高まっている,2020年も,政治,経済,科学技術,文化,スポーツ等幅広い分野で両国の交流を深めていきたく,議連の皆様の御協力を期待している旨述べた。

     その後,ルイス・ニシモリ伯日友好議連会長及びビトール・リッピ伯日友好議連副会長が来賓挨拶を行い,レセプションでは,今後の日伯関係の協力のあり方につき,幅広い意見交換が行われた。


(2)山田大使によるサンパウロ州訪問
     11~14日にかけて,山田大使は,サンパウロ州を訪問した。

     11日,山田大使は,フォーリャ・デ・サンパウロ紙関係者と懇談した。その後,日ブラジル友好病院拡張工事定礎式に出席し,同病院のこれまでの地域医療及び日系社会に対する多大な貢献に敬意を表した。同日夜,ジャパンハウス・サンパウロにおいて,「日伯関係半世紀と今後の展望」と題する講演を行った(原稿は別添)。

     12日,山田大使は,クルゼイロ・ド・スル大学遠隔授業拠点の一つであるサンパウロ市大学(UNICID)を訪問し,日本語・ポルトガル語教師養成のための遠隔授業コンテンツの製作スタジオを視察した。その際,ルイス・アマラウ・クルゼイロ・ド・スル大学長及びシウヴィア・アウベルト教授から,同遠隔授業コースの説明を受けた。同日,山田大使は,令和元年度官民合同会議に出席し,ブラジル各州の日本商工会議所の代表と,ビジネス上の課題や現状等について,意見交換を行いました。

     13日,山田大使は,ブラジルに所在する日本国公館の長が一同に会する在伯公館長会議に出席し,日ブラジル関係に関する活発な議論を行った。同日夜は,サンパウロ州の日系団体の代表と懇談した。

     14日,山田大使は,ジャパンハウス・サンパウロにおいて,「日本のマンガ~過去,現在,未来」と題する講演を行った。その後,サンパウロ州カンピーナス市の東山農場を訪問し,日系人の方々と歓談するとともに,餅つき大会に参加した。


(3)令和元年度官民合同会議の開催
     12日,サンパウロ市ジャパン・ハウスにおいて,令和元年度官民合同会議が開催された。

     今回の官民合同会議では,ブラジル商工会議所,アマゾナス日系商工会議所,南伯日本商工会議所,パラナ日伯商工会議所,リオデジャネイロ日本商工会議所,パラ-日系商工会議所の各代表と,外務省の中南米局及び在ブラジル日本国大使館を始めとする在伯8公館並びにJICA,JBIC及びJETROの各代表等合わせて約40名が参加した。

     在ブラジル日本国大使館からは山田大使が出席し,開会の挨拶において,本年は日伯首脳会談が三度行われ,緊密な両国の首脳間の交流により,日ブラジル関係の強化に向けたモメンタムは高まっていると述べた。

     また,ブラジルは,経済改革を通じて新しいブラジルへの移行を目指しており,貿易自由化を積極的に推進していること,日伯経済関係は更に強化していく余地が大きいこと,そのためにブラジルとの経済対話と交流を通じて,ビジネス環境の整備を図り,両国間の経済関係の強化と貿易・投資の拡大の一助となるよう官民一体となって取り組んでいくことが重要である旨述べた。

     今般の会議では,官側と民間側それぞれにおける最近の活動状況について報告を行うとともに,ビジネス環境整備,他国企業の影響等に関して,活発な意見交換が行われた。

     本会議での議論が今後のブラジルにおける日系企業の一層の発展及び日伯経済関係の強化につながっていくことが期待される。


(4)第23回レシフェ日本市の開催(在レシフェ総領事館)
     11月24日(日),レシフェ市の恒例行事である「第23回レシフェ日本市」が開催された。今回は日本市のテーマを「令和」とし,レシフェ日本文化協会及び東北伯日本留学生・研修生の会で構成される日本市実行委員会,レシフェ市役所及び当館との共催で実施された。

     舞台プログラムでは,レシフェ日本文化協会の和太鼓グループによる演奏,Jポップ,アニメ,武道に加え,サンパウロの日本舞踊グループ「優美」が幽玄な舞踊を披露し,多くの観客を魅了した。リモエイロ市の日本語講座からも参加があり,レシフェ日本市を盛り上げた。

     また参加者たちは会場の各ブースにおいて生け花,折り紙等の展示や各種ワークショップを楽しんだ他,日本食にも舌鼓を打った。
 

丸橋総領事による挨拶
 

舞踊グループ「優美」の舞台(1)
 

舞踊グループ「優美」の舞台(2)

鏡割の酒の配布