ブラジルにおけるジカ熱の流行に関する注意喚起

2016/1/19


(1) 2015年5月以降、ブラジル国内ではジカウイルスの感染拡大が報告されており、1月9日の時点で、連邦特別区、サンパウロ州、リオデジャネイロ州を含むブラジルの21州724市で感染が確認されています。

 

(2) 2015年の8月以降、ブラジル北東部の州を中心に小頭症児の新生児が急増しており、11月末、ブラジル保健省は妊娠中のジカウイルス感染が胎児の小頭症と関連していることを確認したと発表しました。2016年1月9日現在、ジカ熱に関連した疑い例を含む小頭症児は3530例、死亡例は46例と報告されています。

 

(3) 妊娠中のジカウイルス感染が胎児に小頭症を引き起こす他に、ジカウイルス感染とギランバレー症候群等の中枢神経疾患との関連も調査中です。ジカウイルスを媒介する蚊は、デング熱やチクングニア熱を媒介する蚊と同じネッタイシマカ、ヒトスジシマカです。

 

(4) ブラジルは、駆虫薬の散布やボウフラの生息環境を無くすための巡回等、国をあげての感染対策に取り組んでいます。しかしながら現時点では、ジカウイルス感染を予防するためのワクチンや治療薬はなく、蚊に刺されないように対策をとることが最大の予防法です。

 

(5) 米国CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は1月15日、妊娠中の女性に対し、ジカ熱が急速に拡大している中南米・カリブ諸国への渡航延期の勧告を発表しました。ジカ熱の発生が報告されている中南米地域に渡航・滞在される方は、妊娠の有無にかかわらず、最新の関連情報を入手するとともに、蚊に刺されないようにするなど十分な感染予防に努めてください。
 

 

ジカ熱に関する一般情報のリンク

海外安全ホームページ「中南米地域におけるジカ熱およびデング熱の発生」2016年1月15日


厚生労働省検疫所FORTHホームページ「海外で健康に過ごすために」


国立国際医療研究センター 国際感染症センター 国際感染症対策室