日ブラジル外交関係樹立120周年とは

平成27年10月14日
 



          2015年は、日本がブラジルとの間で正式な国交が結ばれてから120年を迎えます。

          1895年(明治28年)11月5日、曾禰荒助(そね・あらすけ)駐仏日本公使とアルメイダ(Gabriel de Toledo Piza E Almeida)駐仏ブラジル公使により、フランスのパリにて「日ブラジル修好通商航海条約」(「日本国及伯剌西爾合衆国間修好通商航海条約」)が調印され、外交関係が樹立されました。

          当時、農業労働者の不足に悩んでいたブラジルは、各国から移住者を受け入れており、調印の背景には日本人移住者への期待もありました。ブラジルへの日本人移住者は、戦前戦後を通じて拡大を続け、現在ブラジルでは、約160万人とされる世界最大の日系社会が形成されています。

          また、日本とブラジルは、農業、インフラ整備など様々な分野において経済協力を進めてきました。ウジミナス製鉄所(ミナスジェライス州)、セニブラ・パルプ事業(同)、イシブラス造船所(リオデジャネイロ州)、アマゾンアルミ・プロジェクト(パラー州)、日伯セラード農業開発など数々の大規模な国家プロジェクトが推進され、特に1960~1970年代に見られたブラジル経済の飛躍的な発展と、日本の国益に双方に貢献してきました。

          このような両国民間の交流と絆によって、長きにわたる日本とブラジルの伝統的な友好関係が支えられています。

          2013年9月の日伯外相会談や2014年8月の日伯首脳会談では、両国で多くの行事を実施するだけにとどまらず、外交関係樹立120周年を、二国間関係の更なる緊密化を図る機会として盛り上げていくことが約束されました。

          2015年は、年間を通じて官民の枠を超え、日本とブラジルの国交樹立を祝福する年となります。また、経済、文化、芸術などの様々な分野において、両国間の交流が促進され、これまで以上に活発化することが期待されます。