日本政府による「連邦区イタポアン地区保育所増設計画」への署名

令和5年3月15日
     3月14日火曜日、ブラジリア・ポズィチヴァ協会(以降APB)にて、日本政府による令和4年度対ブラジル草の根・人間の安全保障無償資金協力「連邦区イタポアン地区保育所増設計画」の署名式が行われました。供与金額は約30万4,000レアル(58,552米ドル)で、保育室等の施設増築に使用され、待機児童の解消に貢献します。この計画は日本政府による草の根・人間の安全保障無償資金協力(APC)によって実現されます。

     式典での挨拶において、日本大使館の高野修一臨時代理大使は、「教育は国の発展の柱であり、このプロジェクトを通してブラジルの未来を担う子ども達がよりよい教育を受けられることを願っている」と挨拶しました。リマ・APB会長は、「イタポアン地区は若い世帯が多いため出生率が増加傾向にあり、ブラジル政府の対応が追いついていないのが現状である。このような状況における日本政府の支援に心から感謝している」と述べました。

     来賓のパシ・イタポアン地区長は「イタポアン地区は連邦区内で一人あたりの収入が最も低く、日本の支援が本地域の状況改善の一助となることに心から敬意を表する」と述べ、ファルカン・イタポアン/パラノア地区教育担当は「日本政府がブラジリアで以前から教育支援を行っていることは存じ上げており、本地域の待期児童が増加する中、APBと日本政府によって問題解決がなされることに敬意を表する」と述べました。

     本協力により、イタポアン地区の待機児童の解消が進み、同地区の皆様の自治と社会的包摂がより一層進展することを切に期待しています。

   
  高野臨時代理大使による挨拶                                               参列した保護者・地域住民の皆様

   
          署名された契約書                                                        団体及び保育所職員の方々と