令和3年度対ブラジル草の根・人間の安全保障無償資金協力 -「連邦区障害者を支える親と友の会障害者特別教育学校車輌整備計画」署名式の実施

令和4年2月21日
     2月17日、連邦区障害者を支える親と友の会(以降APAE-DF)の本部にて、令和3年度対ブラジル草の根・人間の安全保障無償資金協力「連邦区障害者を支える親と友の会障害者特別教育学校車輌整備計画」の署名式が行われました。

     同式典には、日本側から林禎二駐ブラジル大使ほか、APAE-DFからはディーヴァ・ダ・シルヴァ・マリ―ニョら幹部数名が出席し、各側代表が贈与契約書に署名を行いました。

     本案件では、日本政府による約22万5,000レアル(39,737米ドル)の資金協力により、APAE-DFが連邦区内で運営する4つの特別教育学校に通う生徒の方々が、職業訓練実習や職場見学などの校外活動、また同校が有するアスリートチームの方々が競技場へ足を運ぶための車輌(15人乗りミニバン)が整備されます。

     同式典での挨拶において、林大使は、障害者の方々の社会への参画に関する継続的且つ多面的な支援の必要性に言及し、「ブラジル同様、日本でも障害者の有無に関わらず、誰もが互いに人格と個性を尊重し支え合って共生する社会を目指している」ことを強調しました。また、今回の資金協力は、こうした「共生社会の実現を共に目指す、日本国民とブラジル国民の連携の証」であることも述べました。

     マリーニョAPAE-DF会長は、同団体のプロジェクトへの支援に対し謝意を表し、「本案件で整備される車輛は年間500名の生徒に裨益することになります。本案件への支援を認めてくださった在ブラジル日本大使館、そして日本政府の皆様に、心より御礼申し上げます。」と挨拶を締めくくりました。

     式典後、林大使は、APAE-DFの関係者と共に、特別学校の施設内を視察し、同校の職員方々の活動や生徒の方々が実習を受ける様子をじっくり見学しました。林大使は、生徒の方々にも積極的に話しかけ、障害を抱える生徒の観点から日常生活や学校での実習中どのような苦労があるのかといった話にも熱心に耳を傾けていました。

     本案件により整備される車輛が、適切かつ効果的に活用され、障害者の職業を通じた社会参加に役立つことを切に期待しています。
 

引渡式での林大使挨拶の様子

 
      
林大使及びマリーニョAPAE-DF会長、
署名された契約書と
 

特別学校の生徒代表による、
生徒らが製作した贈呈品の授与
 

給仕トレーニング実施中の
日系人のミウラさんと
 

クリーニング作業を学ぶ生徒の方々と