山田大使新年挨拶

     新年明けましておめでとうございます。

     昨年2019年は,日本で5月に今上天皇陛下が皇位に即位され、新しい元号である令和の時代が始まりました。これに伴い、10月には、即位の礼の式典が執り行われ、ブラジルのボルソナーロ大統領も出席しました。他方、ブラジルにおいては,総選挙を経てボルソナーロ政権と新議会が発足し、年金改革をはじめとする諸改革により、ブラジルは変革期を迎えていると言えるでしょう。

     日伯関係においては、1月のスイスでのダボス会議、さらにボルソナーロ大統領による2回の訪日の機会(6月のG20サミット及び10月の即位の礼)にて、計3回の首脳会談が実現しました。近年,1年間にこれほど両国首脳が会った例はなく,両首脳の個人的な相性も大変良いと承知しています。

     また、日本人アマゾン移住90周年を迎えた昨年は、トメアス,ベレン、マナウスなどで記念式典が開催され、移住者・日系人のブラジル社会発展への貢献を振り返る機会となりました。さらに、ブラジルで開催された,サッカーのコパ・アメリカ,U17ワールドカップや柔道グランドスラムといった舞台で日本代表の活躍を見ることができました。

     2020年は、日伯外交関係125周年、在日ブラジル人コミュニティ30周年に当たります。前述した緊密な首脳間の交流を背景に,日ブラジル関係の強化に向けて機運はさらに高まっています。また、ブラジルにおける改革の進展と経済回復とともに、日本企業のブラジルに対する関心も高まってきています。日伯経済関係の増進に向けて,官民による努力を行っていきたいと考えています。

     さらに、来年は東京オリンピック,パラリンピックが開催されます。科学技術,文化,学術,観光など幅広い分野で交流を深めるための諸策を進めるとともに、ブラジル選手の活躍を期待し、スポーツを通じた日伯交流を一層進めていく所存です。

     日本とブラジル日系社会との連携強化も重要なテーマです。2月には,CONFRA(米州日系スポーツ大会)がサンパウロで開催され,米州各国の日系人アスリートがブラジルにやってきます。ブラジルの日系社会が,州を超え,国境を超えてネットワークを広げ,さらに発展するように努力を惜しまぬ所存です。

     日本とブラジルは,長年にわたる友好協力関係を有し、基本的価値と原則を共有する重要なパートナーです。両国は,「戦略的グローバル・パートナーシップ」の下、二国間のみならず,国際場裡でも幅広い分野で協力関係を発展させるように、積極的に取り組んでいきます。現在,日本とブラジルの関係は素晴らしく良好ですが,両国関係の最良の時は,さらにこれからやってくると確信しております。

     最後に、2020年が,両国にとってより良い年になるように,そして皆様にとって素晴らしい一年であることを祈念しております。


     駐ブラジル日本国特命全権大使
     山田 彰