平成30年度草の根・人間の安全保障無償資金協力「ゴイアス州ウルアス市ディオセーゼ社会支援施設特殊マイクロバス整備計画」供与式

平成31年3月19日
     平成31年(2019年)3月8日、草の根・人間の安全保障無償資金協力による標記案件の贈与契約の供与式がゴイアス州ウルアス市ディオセーゼ社会支援施設にて行われ,フランシスコ・ジュニア連邦議員,ヴァルミール・ペドロ・テレサ市長他が参加しました。供与式では山田大使からエリアス・アパレッシード・ダ・シルヴァ・ウルアス・ディオセーゼ社会支援協会会長へ供与車両の贈呈がなされました。

     ブラジルの国内において麻薬中毒は大きな社会問題となっており,ゴイアス州ウルアス市には約1,000名もの麻薬中毒者がいると言われています。今回供与の対象となったディオセーゼ社会支援協会は,2002年の創立以来,同市において,薬物中毒者の治療や社会復帰のための社会支援を行っていますが、長年の課題として、市内から5キロほど離れたリハビリ施設(Comunidade Terapêutica Vida Nova)の入所者の通院及びセミナー等への送迎のための移動手段がありませんでした。今般、同協会からの要請を受け,日本政府は薬物中毒や怪我に苦しむ入居者のために乗降装置つきの特殊なマイクロバス一台(55,501米ドル,約20万レアル相当)を供与しました。これにより送迎時の入所者や職員の負担が軽減し、より質の高い治療サービスの提供が可能になります。

     山田大使より,「本プロジェクトの実施によって同施設においてより多くの支援を必要とする人々を受け入れることが可能となるでしょう。より多くの方が社会復帰をすることによって地域の治安の改善にもつながり,ひいてはブラジルにおける社会サービス向上に貢献することを期待しております。」と述べ,これに対し,シルヴァ協会長より,「日本の皆様のご支援のおかげに深く感謝します。今回のご支援を受け,より質の高い治療やサービスの提供ができることになります。」と感謝の意が表されました。

 

供与式写真


大使スピーチ
 

Obras Sociais代表スピーチ
 

供与車両の授与
 

昇降装置が稼働する様子
 

供与車両全貌

集合写真