鈴木書記官による日本の地域警察・犯罪抑止対策等に関する講演の実施

平成30年12月3日
     11月22日から23日にかけて、リオグランジドスル州サンタクルスドスル市で同州軍警察が主催する第4回地域警察国際セミナーが開催され、同警察副司令官や各方面本部司令官等を始め、市議会、市役所等の代表者ら約300名が出席しました。

     今回で4回目となる同セミナーは、地元自治体と軍警察、住民相互が良好な協力関係を構築し、同州内で地域警察活動のモデル的な自治体の1つとされるサンタクルスドスル市が開催地となり、ブラジル国内で地域警察活動の普及・浸透を牽引するリオグランジドスル州、サンパウロ州、ミナスジェライス州等の地域警察活動が紹介されると共に、リオグランジドスル州の民間企業家グループの働きかけにより本年8月に制定された州法「治安装備恩恵プログラム(PISEG)」に関する発表がなされるなど、官民それぞれの立場から地域警察の普及・浸透に向けた積極的な議論が行われました。

     また、日本大使館から鈴木書記官が「治安は警察に提供されるものではなく、住民自らも安全を確保するための活動が求められる」との視点の下、日本の地域警察や犯罪抑止対策、防犯ボランティアの活動やそれらへ支援等について講演を行い、参加者からは、「これからの地域警察活動に光明が差した」、「我々が目指すべき道を日本が明確に示してくれた」等の反応が寄せられるなど、大変好評を得ました。

     これらセミナー開催を通じたグッドプラクティスの共有等を通じて、今後ブラジル国内全州で更なる地域警察の普及・浸透が期待されます。
 

リオグランジドスル州軍警察ビアッキ副総司令官による
セミナー開催挨拶の状況
 

鈴木書記官による講演状況

 

講演中の会場内の様子
 

講演後の質疑応答の様子
 

セミナー後に招待された軍警創設181周年記念イベントの状況
(左からビアッキ副総司令官、イケダ総司令官、鈴木書記官、ホシャ参謀本部長)