日伯農業・食料対話の開催及び「農業及び食料分野に係る日本国政府とブラジル連邦共和国政府との間の協力覚書」の署名について
平成28年3月9日
対話冒頭、挨拶を行う松島 農林水産審議官
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覚書に署名する梅田大使とアブレウ大臣
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レセプションで振る舞われた和牛
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小池シェフ(右から2番目)による実演
左:着物を着てレセプションに参加したアブレウ大臣 |
1.2月29日、3月1日にブラジルのトカンチンス州パルマス市において、日伯農業・食料対話が開催されました。
2.日本側からは、松島浩道 農林水産審議官、梅田邦夫 駐ブラジル日本国大使はじめ、農林水産省、経済産業省、JICA、JETRO等の関係団体、ブラジル駐在の日本企業等、約30団体から約70名が参加しました。
ブラジル側からは、カティア・アブレウ農務大臣、マトピバ地域 (※) の各州知事はじめ、関係省庁、州、企業等から500名近くの方が参加しました。
3.29日は、マトピバ地域の農業開発、輸送インフラ整備における日伯間の協力の可能性、日本企業によるブラジルへの投資環境改善等について活発な議論が行われました。
4.(1)また、梅田大使とアブレウ大臣との間で、「農業及び食料分野に係る日本国政府とブラジル連邦共和国政府との間の協力覚書」への署名が行われました。
(2)この覚書において、両国は、ブラジルの北部及び北東部地域は、農業開発により穀物生産増加の潜在性を有していること、また、その農業開発においては輸送インフラ網の整備が不可欠であること等について見解を共有し、可能な協力案件について、両国の官民セクターが一体となって検討していくことで一致しました。
(3)ブラジルは世界でも有数の農業大国であり、日本及び世界の食料安全保障に大きく貢献しています。この覚書により、ブラジルの北部及び北東部地域の農業開発や輸送インフラ網の整備に向けた協力関係を含め、両国間の経済関係のさらなる促進が期待されます。
•農業及び食料分野に係る日本国政府とブラジル連邦共和国との間の協力覚書
5.対話後は、日本食及びブラジル進出日本企業をPRするレセプションを開催し、ブラジルで初めて和牛のプロモーションを実施しました(「日本食普及の親善大使」である小池信也シェフによる料理の実演)。
6.3月1日には、アブレウ大臣同行のもと、バナナ、アサイー及びパイナップルの農場、大豆の加工施設及び南北鉄道貨物ターミナル等の農業・インフラ関連施設の視察が行われました。
※マトピバ地域:ブラジル北東部のマラニョン、トカンチンス、ピャウィ、バイーア各州の一部から構成されており、農業開発のポテンシャルを有する地域と言われています。