海外安全対策情報第3四半期

平成28年1月5日

1.社会・治安情勢

連邦区は、ブラジル内では比較的安全と言われていたが、人口当たりの犯罪発生率で比較した場合、サンパウロやリオデジャネイロといった犯罪多発地帯である大都市と同等である。特に、衛星都市及びブラジリア中心部(プラノピロト地区)周辺では、犯罪が日常的に多発している。
 

2.一般犯罪・凶悪犯罪の傾向

(1)当地治安機関の2014年の統計によると、連邦区での犯罪発生件数は前年と比較して約16%増加しており治安の悪化が懸念される。特に強盗の発生件数は昨年の1.5倍と激増しており、殆どのケースで拳銃等の凶器が使用され、抵抗すると生命に危険が及ぶため十分注意する必要がある。

また、殺人等の凶悪犯罪は麻薬の売買や使用に関連していることが多い。

(2)邦人が多い地域での被害事案

ア 自動車強盗

12月9日深夜、邦人宅から約250mの住宅街で自動車強盗が発生。拳銃使用(後に玩具と判明)の3人組が住民の自動車を強奪し逃走した。その後、警察の追跡により逮捕された。犯人のうち1人は未成年であった。

イ 車両荒らし

12月12日の昼間,大使館から約500mに位置するスポーツクラブ前駐車場において,駐車していた車両の鍵が破壊され,トランクに設置されていたスピーカーが盗難された。
 

3.日本企業の安全に関わる諸問題

特段の情報はない。