海外安全対策情報第2四半期

平成27年10月2日

1.社会・治安情勢


          連邦区は、ブラジル内では比較的安全と言われていたが、人口当たりの犯罪発生率で比較した場合、サンパウロやリオデジャネイロといった犯罪多発地帯である大都市と同等である。特に、衛星都市及びブラジリア中心部(プラノピロト地区)周辺では、犯罪が日常的に多発している。

 

2.一般犯罪・凶悪犯罪の傾向


          (1)当地治安機関の2014年の統計によると、連邦区での犯罪発生件数は前年と比較して約16%増加しており治安の悪化が懸念される。特に強盗の発生件数は昨年の1.5倍と激増しており、殆どのケースで拳銃等の凶器が使用され、抵抗すると生命に危険が及ぶため十分注意する必要がある。

          また、殺人等の凶悪犯罪は麻薬の売買や使用に関連していることが多い。

          (2)邦人が多い地域での被害事案

ア 強盗

          7月4日22:30頃、邦人も利用するショッピングセンターのフードコートで拳銃所持の未成年による強盗事件が発生。犯人は店員を銃で脅し集計中のレジの現金17,000レアルを強奪するも、駆けつけた警察官に逮捕されたもの。

イ 歩行者強盗

          8月6日12:30頃、邦人宅から約1.2kmの商店街の銀行で現金を引き出した被害者を拳銃所持の2人組が襲い、現金を強奪。抵抗する被害者の膝に銃弾を発砲し、逃走。被害者は病院に搬送されたが命に別状はなかった。

ウ 宝石店強盗

          8月13日12:30頃、邦人宅から約380mのショッピングモール内の宝石店に3人組の強盗(1人は拳銃所持)が押し入り、宝石等を強奪。警察により犯人は逮捕され、宝石等も返還された。怪我人等なし。

エ 歩行者強盗

          8月25日12:00頃、邦人宅から約2.5kmの銀行前で利用後の女性客に拳銃所持の犯人が襲い、小切手を強奪。被害者に怪我はなかった。

 

3.日本企業の安全に関わる諸問題


          特段の情報はない。