第18回日ブラジル経済合同委員会における安倍総理大臣メッセージ

2015/9/23
    第18回日本ブラジル経済合同委員会会合開催

    安倍総理メッセージ(2015年8月31日、於:ポルトアレグレ市)

    本日、第18回日本ブラジル経済合同委員会が盛大に開催されることを、心よりお祝い申し上げます。

    私は、昨年8月にブラジルを訪問し、ルセーフ大統領と会談を行いました。大統領とは、日本とブラジルの両国の関係を包括的に捉え、「戦略的グローバルパートナーシップ」として位置づけることで一致しました。両国が、これからも、地球規模の開発問題について主導的な役割を果たしていくと共に、両国は、国際平和のために重要な貢献をする。これが、私と大統領が確認した、両国の新たなパートナーシップです。

    ブラジル訪問を締め括るに際し、私はサンパウロで、中南米諸国に対する我が国の外交方針を発表しました。それは、我が国と中南米諸国が、「発展を共に(Progredir Junntos))、「指導力を共に(Liderar Juntos)」、「啓発を共に(Inspirar Juntos)」していくという3つの理念です。我が国は、中南米の人々と共に、手を結び、心を通わせ、時として苦労を、また努力を、そして歓喜を共にしていきます。

    本年は、我が国とブラジルが外交関係を樹立してから120周年を数えます。その一世紀以上にも及ぶ長い歴史の中で、我が国とブラジルは、「人と人との絆」で結ばれた特別な関係を築いて参りました。ブラジルの日系人コミュニティは、世界最大の日系人社会となっています。さらに、セラード農業開発、ウジミナス製鉄所など、数々の国家的プロジェクトがブラジルで実施され、多くの日本企業がブラジルに進出してきました。

    「人と人の絆」に基づく関係の上に、両国は、自由、民主主義、法の支配、基本的人権の尊重といった、基本的な価値を育み、分かちあってきました。

    人の絆や基本的価値と共に、両国を固く結びつけるのは、緊密な経済関係です。ブラジルは、広大な国土、2億人の市場、豊富な資源に恵まれています。昨年、私がブラジルを訪問した際には、資源の開発や貿易、農業、製造業といった伝統的協力分野を超えて、都市交通システム、医療・保健など、新たな領域でパートナーシップを拡大していく両国経済界の皆様にお会いすることができ、両国の経済関係発展に向けた意を強く致しました。

    両国経済界においても、「日伯戦略的経済パートナーシップ賢人会議」で様々な議論が行われています。本年5月、リオで開催された「賢人会議」では、石油・天然ガス、自動車・産業協力強化、インフラといった優先分野での取組み、フォローアップ体制の構築等について有益な提言がまとめられました。私も日本の賢人の方々から直接報告を受けました。

    今回の経済合同委員会会合では、このような議論の流れを受けつつ、両国のビジネスの更なる拡大に向け、新たなイニシアティブの可能性も含めた様々な点が議論されると伺っています。昨年の首脳会談のフォローアップが着実に進められていることを嬉しく思います。

    最後に、経済合同委員会の成功を祈念すると共に、参加者の皆様をはじめ、両国国民の御健勝、そして、両国関係の益々の発展を祈念し、私のメッセージとさせて頂きます。
日本国内閣総理大臣
安倍晋三