令和元年秋の叙勲受章者の決定

     11月3日、日本政府は令和元年秋の叙勲受賞者を発表しました。

     ブラジル在住の受章者は15名(邦人叙勲3名,外国人叙勲12名)で,各公館管轄地域ごとに以下のとおりです。

 

1.在ブラジル日本国大使館管内叙勲受章者

〈邦人叙勲〉
氏名 年齢 住所 勲等 本籍
栗木 千代子 71歳 ブラジリア連邦直轄区
ブラジリア市
瑞宝双光章 ブラジル
(帰化人)
(主要経歴)
元 在ブラジル日本国大使館現地職員

(主な功績)
1973年に電話交換手(会計班)として在ブラジル日本大使館に現地職員として採用されて以降,約40年に亘り,大使館の外交活動ひいては日伯関係の発展に貢献。会計班,儀典班,経済班のそれぞれの所掌業務に真摯に取り組み,歴代の大使の他,多数の館員の活動を支えた。また,医務担当が不在であった時代には,館員または館員家族が,病気または事故等による負傷等の際,現地の病院に付き添い,回復を支援する等,側面から大使館の外交活動を献身的に支えた。
 
〈外国人叙勲〉
氏名 年齢 住所 勲等 本籍
オジビ・テイシェイラ・ジ・
カルバーリョ・フィリョ
71歳 ブラジリア連邦直轄区
ブラジリア市
旭日双光章 ブラジル
(主要経歴)
元 ブラジリア国費留学生 同窓会会長

(主な功績)
2002年から10年に亘り,ブラジリア元国費留学生同窓会(ABRAEX)会長を務め,帰国留学生のネットワーク強化等に向けた取組に尽力。さらに,2007年,広大な伯全土に点在する13の元国費留学生同窓会・JICA研修生同窓会を集め,グッドプラクティスの共有,全伯同窓会ネットワークの活性化などについて幅広く議論する全国元国費留学生全国会合を創設した。訪日歴を持つ元国費留学生として,日本留学促進,知日派・親日派の中核となる帰国留学生のネットワーク強化等に向けた取組に尽力するなど,長年に亘り日伯相互理解の促進に寄与した。
 
氏名 年齢 住所 勲等 本籍
ジャジール・マツイ 62歳 ゴイアス州
ゴイアニア市
旭日双光章 ブラジル
(主要経歴)
元 ゴイアス日伯文化協会会長 現 ゴイアス日伯文化協会 審議会議長

(主な功績)
積極的な広報・募集活動を通じて,日本語普及や同協会内日本語学校経営に貢献した他,ゴイアス日伯文化協会第1回盆踊り大会を開催し,ゴイアス州における日本文化紹介及び普及活動に貢献。同祭りは現在,ゴイアス州における最大級の日本文化行事となっており,日伯文化交流及び相互理解促進に大きく貢献した。また,地域日系子弟を対象にした子どもサッカー教室を企画・指導を通じて,次世代の日系社会活性化に尽力した他,「日本食の夕べ」や友好スポーツ大会の企画実行を通じてブラジル国内日系人間の親睦を促進し,ブラジルにおける各日系団体間の連携強化及び日系社会の福祉向上に貢献している。

 

2.在サンパウロ日本国総領事館管内叙勲受章者

〈邦人叙勲〉
氏名 年齢 住所 勲等 本籍
二宮 正人 70歳 サンパウロ州
サンパウロ市
瑞宝中綬章 ブラジル
(帰化人)
(主要経歴)
現 サンパウロ大学教授
現 国外就労者情報援護センター(CIATE)理事長

(主な功績)
サンパウロ大学法学部及び哲学・文学・人文科学部の教授として,長年に亘り日本に関する講義を行い,日本においても数々の大学で客員教授を務め,日伯相互理解の促進に寄与すると共に,両国大学間の学術交流協定締結等にも尽力した。また,訪日就労に係る様々な問題解決のため,国外就労者情報援護センター(CIATE)を設立し,同センター設立から現在まで27年間一貫して理事長を務め,訪日就労者及び帰伯訪日就労者の支援に尽力した。さらに,日伯間の外交交渉や要人・皇族訪問の際の伯側通訳を数多く務め,両国間の関係強化及び相互理解促進に大きく貢献した。

〈外国人叙勲〉
氏名 年齢 住所 勲等 本籍
ルーベンス・リクペロ 82歳 サンパウロ州
サンパウロ市
旭日大綬章 ブラジル
(主要経歴)
元 国連貿易開発会議 (UNCTAD)事務局長
現 ジャパン・ハウス サンパウロ(JHSP)名誉館長

(主な功績)
UNCTAD事務局長として,我が国の目指す多角的自由貿易体制の構築を後押しした。アジアにおける我が国の重要性を一貫して高く評価する旨メディアで発信するとともに,我が国政府高官との意見交換も積極的に行い,我が国とUNCTADとの良好な協力関係を構築した。また,閣僚経験者としてブラジル政界に多大な影響力を有するとともに,ブラジルの政治・経済・外交に通暁,ブラジルにおいて対日重視の姿勢を発信してきた。さらに,平成29年に設置された我が国政府による発信事業であるジャパン・ハウス サンパウロの名誉館長として,その影響力を惜しみなく発揮し,JHSPの立ち上げと安定的な運営に大きく貢献した。
 
氏名 年齢 住所 勲等 本籍
ロベルト・ロドリゲス 77歳 サンパウロ州
サンパウロ市
旭日重光章 ブラジル
(主要経歴)
元 農牧食糧供給大臣
元 ジャパン・ハウス サンパウロ(JHSP) 運営委員会メンバー
現 日伯戦略的経済パートナーシップ 賢人会議伯側委員

(主な功績)
農牧食糧供給大臣として,ブラジルにおいて日本式の農業協同組合制度を普及・発展させるとともに,日本側要人との交流を積極的に行う等,日伯農業関係の強化に大きく貢献した。また,日伯戦略的経済パートナーシップ賢人会議の創設当初から,知日派の有識者として同賢人会議の伯側委員を務め,農業分野を中心に,日伯間の建設的な議論の実施・継続に尽力している。
 
氏名 年齢 住所 勲等 本籍
ルイス・カルロス・
トラブッコ・カッピ
68歳 サンパウロ州
サンパウロ市
旭日中綬章 ブラジル
(主要経歴)
元 ブラデスコ銀行取締役社長
現 ブラデスコ銀行経営審議会会長

(主な功績)
ブラデスコ銀行取締役社長及び経営審議会会長として,長年に亘り,サンパウロ日本祭り等の日系社会のイベントで最大のスポンサーを務める等,ブラジルの日系社会を強力に支援してきた。また,業務提携している三菱UFJ銀行との間で,ブロックチェーン技術を活用した決済サービスの共同研究を進める等,協力関係を強化している。
 
氏名 年齢 住所 勲等 本籍
キヨシ・ハラダ 78歳 サンパウロ州
サンパウロ市
旭日中綬章 ブラジル
(主要経歴)
元 ブラジル税法研究所教授
元 ブラジル日本文化福祉協会評議員会会長

(主な功績)
長年の間,法律の分野において幅広い活動を行い,法学の分野における日伯間の学術交流の促進に寄与した。また,ブラジル日本文化福祉協会においては,専門の法律分野の知識と経験を活かして,定款の改正等,同協会が抱えていた法的問題の解決に尽力した。さらに,ブラジルにおける日系人の歴史をポルトガル語で体系的に取りまとめた書籍「ブラジルの日系人(“O Nikkei do Brasil”)」の編纂・出版を行うと共に,近年では若い世代の日系人が移民史や日系のルーツを学ぶことを目的とした論文コンクールも主催し,日系社会のレガシーの次世代への継承に大きく貢献している。
 
氏名 年齢 住所 勲等 本籍
ヤノ・ペドロ 86歳 サンパウロ州
サンパウロ市
旭日双光章 ブラジル
(主要経歴)
現 ブラジル桜イペー連盟会長
元 サンミゲールパウリスタ日系文化体育協会会長
元 ブラジル太鼓協会会長

(主な功績)
ブラジル桜イペー連盟会長として,同団体の運営基盤を整備し,同連盟の活動拠点であるサンパウロ市内カルモ公園の桜植樹を推進した。同連盟主導の下,カルモ公園で毎年開催される桜祭りは,15万人以上が来場するサンパウロ市の大型行事となっており,日本とブラジルの文化交流・友好親善に大きく貢献している。また,サンミゲールパウリスタ日系文化体育協会会長として,同地域における日本祭りの開催を実現し,日本文化の普及及び日系社会の発展に寄与した。さらにブラジル太鼓協会会長として,ブラジルにおける太鼓の普及に貢献した。

 

3.在リオデジャネイロ日本国総領事館管内叙勲受章者

〈外国人叙勲〉
氏名 年齢 住所 勲等 本籍
パウロ・バンデルレイ・
テイシェイラ
68歳 リオデジャネイロ州
リオデジャネイロ市
旭日小綬章 ブラジル
(主要経歴)
元 ブラジル柔道連盟会長
元 国際柔道連盟副会長
現 ブラジルオリンピック委員会会長

(主な功績)
体育大学を卒業後,柔道教室や学校において柔道を指導,ブラジル柔道監督を務めた後,平成13年にブラジル柔道連盟会長に就任。16年間の在職期間において,各州の柔道連盟設備整備,柔道の広報に尽力,柔道の発展,競技人口増加に貢献し,ブラジルは世界最大の競技人口を擁する世界有数の柔道大国となった。また,柔道を通じた青少年の心身育成を目的として,貧困地区の子供達に無償で柔道を指導する事業にも取り組んでいる。

 

4.在クリチバ日本国総領事館管内叙勲受章者

〈外国人叙勲〉
氏名 年齢 住所 勲等 本籍
ラファエル・ヴァウドミーロ・
グレッカ・デ・マセード
68歳 パラナ州
クリチバ市
旭日中綬章 ブラジル
(主要経歴)
元 連邦下院議員
現 クリチバ市長

(主な功績)
クリチバ市長として日本広場の整備や姉妹都市交流の活発化に尽力した他,連邦下院議員時代には伯日友好議員連盟メンバーとして日本・ブラジル間の関係強化及び友好親善に貢献した。
 
氏名 年齢 住所 勲等 本籍
エリジオ・ヨシカズ・
シンザト
70歳 サンタカタリーナ州
フロリアノポリス市
旭日双光章 ブラジル
(主要経歴)
元 サンタカタリーナ日系協会連盟会長
元 ニッポ・カタリネンセ協会会長

(主な功績)
ニッポ・カタリネンセ協会会長として,サンタカタリーナ州フロリアノポリス市初の日本文化週間・文化祭の開催を実現・定着させた他,同州内の日系協会を束ねるサンタカタリーナ日系協会連盟を創設し,自らも会長を務める等,ブラジルにおける日系社会の福祉向上及び日本・ブラジル間の友好親善に寄与した。
 
氏名 年齢 住所 勲等 本籍
フランシスコ・タキオ・
タン
71歳 パラナ州
ロンドリーナ市
旭日双光章 ブラジル
(主要経歴)
元 パラナ日伯文化連合会会長,元ロンドリーナ文化体育協会会長
現 パラナ野球ソフトボール連盟会長

(主な功績)
10年以上に亘り,50以上存在するパラナ州の日系団体を統括するパラナ日伯文化連合会の会長及び役人職を歴任し,同州における日系団体の連携強化,日本文化普及等に尽力した他,パラナ野球ソフトボール連盟会長を務め,同州の野球及びソフトボールの普及及びスポーツを通じた青少年育成等の取り組みを通じ,同州における日系人の社会的なプレゼンスの向上にも貢献した。

 

5.在マナウス日本国総領事館管内叙勲受章者

〈外国人叙勲〉
氏名 年齢 住所 勲等 本籍
ヴァルジール・ヒサシ・
サトウ
67歳 アマゾナス州
マナウス市
旭日双光章 ブラジル
(主要経歴)
現 アマゾン高拓会会長

(主な功績)
アマゾン高拓会の結成に参画。それまで散逸していた高拓生の史実や関連資料の発掘・収集とその整理に大きく貢献し,書籍『アマゾナス州の高拓生物語』の上梓を編集主幹として主導した。平成23年には高拓生移住80周年記念事業実行委員長を兼務し,アマゾナス州議会特別セッションにおける,第二次世界大戦中の高拓生に対する不当な迫害に関する公式謝罪決議を実現した。高拓生の歴史とアマゾナス州への貢献について,講演や展覧会の実施を通じて,現地社会へ広く周知した。

 

6.在ベレン領事事務所管内叙勲受章者

〈邦人叙勲〉
氏名 年齢 住所 勲等 本籍
山本 陽三 84歳 パラー州
ベレン市
旭日単光章 ブラジル
(帰化人)
(主要経歴)
元 北伯香川県人会会長
現 パラー日系商工会議所副会頭

(主な功績)
北伯県人会協会の初代会長を務め,基礎を確立した他,各県人会組織の活性化と交流促進にも大きく貢献。汎アマゾニア日伯協会においては通算15年間要職を歴任。日本語講座運営や教育事業,文化事業を推進した他,脆弱であった財政面の立て直しにも大きく寄与。パラー日系商工会議所の発起人の一人であり,現在も副会頭を務める。移住関連記念式典や修好記念式典など大規模なイベントにおいて,同会議所を代表し,毎回,歓迎委員長を歴任。北伯香川県人会では32年間会長を務め,県人会員の親睦と融和や県費留学生送り出しを積極的に行い,北伯県人会組織の中でも最も活発に活動している組織に成長させた。