松本外務大臣のメルコスール首脳会合への出席及び

ブラジル訪問 (2011.6.29~6.30)

「経済協力実績~ODA(政府開発援助)プロジェクト~」

 

2008年まで

 

 

松本外務大臣のメルコスール首脳会合への出席及びブラジル訪問

 

 

メルコスール首脳会合への出席

6月29日(水)、松本外務大臣はパラグアイで開催された第41回メルコスール首脳会合に日本の外務大臣として初めて出席しました。その際、今次震災に対するメルコスール諸国からの支援への謝意を表するとともに、日本とメルコスールの経済関係を強化することの重要性を訴えるスピーチを行いました。スピーチの骨子は以下のとおりです。
大臣スピーチ骨子
(1)総論

  • アスンシオン条約発効20周年の節目の会合に出席し、光栄。
  • 自分にとり初の南米訪問の機会を、日・メルコスール関係の更なる強化に向けた契機としたい。

(2)東日本大震災

  • 震災後の各国からの支援に感謝。日本は未来に向けた創造的再生を目指す。
  • 今次震災で日本経済の世界との結びつきを実感。「開かれた復興」を進める。
  • 日本は「open for business and travel」。日本へお越し頂きたい。
  • 原発事故につき、国際社会への迅速かつ十分な情報提供を今後も実施。

(3)メルコスールとの経済関係強化

  • 成長戦略の柱の一つである経済連携の推進は震災後ますます重要に。
  • 両地域間の経済関係強化に高い関心。メルコスールにもメリット。

(4)経済関係緊密化のための日・メルコスール対話の立ち上げ

  • 貿易,投資をはじめ広範な経済分野において関係緊密化の可能性を探る場。
  • メルコスールの活力は、我が国の開かれた復興と新たな成長に貢献。

2.ブラジル訪問
6月30日(木)、松本外務大臣は、ブラジリア及びサンパウロを訪問しました。日本の外務大臣としては、4年ぶりのブラジル訪問となります。
ブラジリアにおいては、パトリオッタ外相と会談を行いました。外相会談の概要は以下のとおりです。なお、外相会談に先立ち、両外相は円借款2件(ベレン都市圏幹線バスシステム、サンパウロ州無収水対策計画)の署名を行いました。また、外相会談後に現地有力日系人も出席して行われたパトリオッタ外相主催昼食会では、北朝鮮、中東、北アフリカ情勢に関しても意見を交わしました。
サンパウロにおいては、日系社会との懇談、移民資料館視察、日系企業との懇談を行いました。
日ブラジル外相会談(概要)

    • 冒頭・二国間関係総論
      (イ)パトリオッタ外相から、ブラジル訪問を歓迎する、これまで3回会談しているが、ブラジルでの会談実現はうれしい、また震災後の日本国民の組織力に敬意を表する旨述べました。これに対し、松本大臣から、我が国はブラジル始め南米諸国との関係を重視しており、ブラジル訪問が早期に実現してうれしいと述べ、震災に際してのブラジル政府・国民からの支援に謝意を表しました。両外相は、伝統的な人的つながりに加えて政治・経済分野など幅広い両国関係を発展させていくことの重要性につき一致しました。
      (ロ)原子力安全に関し、パトリオッタ外相から、福島第一原発事故及び原子力安全に関する関心が表明されたのに対し、松本大臣から、原発事故の収束に全力で取り組むとともに事故の調査・検証も進めており、IAEAの調査団を受け入れ、IAEA閣僚会議で報告書を提出するなど、情報の透明性に・努めている、最高水準の原子力安全の実現に貢献したい旨述べました。
    • 二国間経済関係
      (イ)パトリオッタ外相から、前日に松本大臣がメルコスール首脳会合(於アスンシオン)において行ったスピーチにも触れつつ、二国間貿易は昨年統計上の新記録を樹立するなど、ダイナミックなものとなっており、経済分野での二国間関係、さらには日本とメルコスールの枠組みを通じた経済関係を発展させていきたい、第三国に対する農業協力も含め農業分野等での協力を進めて行きたい旨述べました。また、パトリオッタ外相から、ルセーフ大統領は科学技術を重視しており、新興国であるブラジルが次のステップに進むためには生産性や競争力の強化が重要であると考えている旨述べ、日本との協力の可能性に関心が表明されました。以上に対し、松本大臣からも両国間で議論していきたい旨応じました。
      (ロ)ブラジルの食品輸入規制に関し、両外相は、4月の日伯外相会談を踏まえ、規制対象が全都道府県から12都県に限定されたが、今般具体化の手続きについても合意ができたことを確認しました。
    • 商用目的の短期数次査証
      両外相は、商用目的の短期数次査証を簡易取得する方向で基本的に一致しました。松本大臣は、実現すれば両国の経済界へのインパクトは大きい旨述べました。
    • 社会保障協定
      (イ)松本大臣から、日・ブラジル社会保障協定につき、我が国では批准に向けた国内手続を終了しており、早期発効を期待する旨述べました。
      (ロ)これに対しパトリオッタ外相から、短期間での発効を実現できるよう努力したい、本件については日本在住のブラジル人も高い関心を持っている旨述べました。
    • 高速鉄道計画
      (イ)パトリオッタ外相から、高速鉄道計画についてはルセーフ大統領自身が情熱をもって取り組んでいるとして、日本側の関心に期待を表明しました。
      (ロ)これに対し松本大臣から、日伯は長い友好関係を築いており、我が国としても高速鉄道計画には注目している、我が国の誇る技術が生かせるような環境ができることを期待している旨述べました。
    • 国際場裡における協力
      国連安保理改革、MDGs、気候変動(リオ+20)及び不拡散等について、両国間の協力のあり方等につき意見交換が行われました。

     

    ==============================================================================================================================================

     

    2008年まで

     

    日本・ブラジル・パートナーシップ・プログラム(JBPP)報告会の実施について

     3月28日、日本・ブラジル・パートナーシップ・プログラム(JBPP)にてアフリカ諸国に派遣されたブラジル人専門家(日系人を含む)の報告会を開催しました。
    この報告会は、アフリカ開発に対する国際的な関心が集まる中で、JBPPの枠組みにおいて日本とブラジルの協力進展が図られていることについて理解を深めていただくために開催したものです。当地駐在のアフリカ諸国の大使をはじめ、約40名の出席をいただきました。
    各専門家の方々のプレゼンテーションの概要は以下のとおりです。

    1.谷田リツコ専門家/アンゴラ「ジョシナ・マシェル(JM)病院機能強化研修」
    昨年10月に第一号JBPP専門家としてアンゴラでの120名の看護婦に対する研修活動を精力的に実施した。昨年3月に一度調査団として派遣されていたために、今回の活動は円滑に進めることができ、写真を撮られることを好まないアンゴラ人が、研修の最後には皆専門家と一緒に写真を撮りたがるほどに現地カウンターパートや研修員と非常に良好な関係を築くことができた。もちろんプロジェクトの第一回目のコースであったため、水や電気の不足など様々な実施上の問題が生じたが、残り2年間の活動については研修基盤と研修内容双方を改善しながら取り組んでいく。

    2.尾崎ミルトン専門家/アンゴラ「JM病院機能強化研修」
    昨年12月にJM病院プロジェクトでは2番目の専門家として参加し、80名の病院管理に関わる人材に対し研修を行い高い評価を得た。特に各自の病院管理に関する意識の向上については、今後丹念に取り組んでいく必要がある旨強調した。これまでJICAの研修員として2回日本での研修を受けており、同研修で学んだことを普及・発展するという役割を強く感じており、研修の中でも日本のシステムを紹介している。また伯内陸部への日系移住者のために建てられたサンタクルス病院が戦時中に伯政府のものとなり、多くの人の尽力で1990年に返還されたという歴史に触れ、同病院が今ではアフリカの支援を行っていることは、伯の日系社会の誇る好事例である。

    3.Orlando Carlos da Silva専門家/アンゴラ「JM病院機能強化研修」
    本年2月にJM病院プロジェクトの3番目の専門家として派遣された。X線技師として30年以上現場で活動している、まさしく職人であり、国際協力の経験は初めてであったが、アンゴラで行われている研修のスーパーバイザーとして、研修の質の向上に貢献した。2007年度は1週間の研修であったが、34人の受講生が参加率100%を達成し、意欲の高さを窺わせた。研修に使う実習用の機材が乏しく、十分な実習が出来なかったようであるが、これについては次回以降の改善提案としたい。

    4.伊藤ルーシー専門家/モザンビーク「保健人材育成機関能力強化プロジェクト」
    昨年11月にモザンビーク「保健人材育成機関能力強化プロジェクト」の専門家として約3ヶ月間活動した。日伯が連携した第三国への協力は、双方の持ち味を有機的に連携させ第三国の開発に貢献するものであると同時に、日伯間の政治・経済、科学技術、社会文化の交流を深めるものでもある。JICA帰国研修員である自分が第三国専門家として他国の開発に関わることは意義深い。

    5.Luiz Eduardo Notini Greco専門家/アンゴラ「職業訓練アドバイザー」
    昨年11月に派遣され、アンゴラにおける職業訓練計画を日本人専門家と協働して作成した。日本人専門家との協働作業は効果的、効率的なものであった。日伯のパートナーシップ事業は、リソースをより豊富にし、また双方の知見を持ち寄ることで、より適用可能で効果的な協力が実現するだろう。

    top

     

    草月ブラジリアへの外務大臣表彰伝達式

     

    2007年11月27日、大使公邸にて、草月ブラジリアに対する外務大臣表彰の授与式がありました。島内大使より団体代表のジラ・コスタ・ハイムンド師範に対して表彰を伝達しました。メンバーや多彩な文化人の顔ぶれが集い、長年にわたり生け花をブラジル市民に紹介してきた日本文化普及における多大な貢献に関する表彰を祝い合いました。

     
     

     

    top

    地上デジタル放送日伯方式の放送開始

    12月2日より、サンパウロにおいて日伯方式の地上デジタル放送が本格的に開始されました。同日開催された式典では、ブラジル側からはルーラ大統領、ロウセフ文官長及びコスタ通信大臣並びに放送関係者が祝意を述べ、日本側からは島内在ブラジル大使及び森総務審議官らが出席しました。
    2006年6月29日にルーラ大統領が地上デジタル放送の方式として、日本方式「ISDB-T」を基礎として採用することを決定されてから、この短期間のうちに実際にブラジルでデジタル放送の開始が実現することは、ひとえにブラジルの技術力の高さと両国専門家の努力によるものです。

    2008年の日伯交流年及び日本人移民100周年を目前に控えたこの時期に、日伯両国間の協力のシンボルであるデジタルテレビに関する具体的な協力成果が具現化できたことは大変喜ばしい限りです。
    日本側としては、今後ともデジタルテレビ日伯共同作業部会の枠組みにおいて、ブラジル全国土での地上デジタル放送の普及及びブラジルの電気電子産業の発展に関し、引き続き積極的に協力させていただく所存です。また、ブラジル側との緊密な協力のもと、南米各国への日本方式「ISDB-T」普及に努めてまいります。

    サンパウロでの放送開始式典( 12 月 2 日)におけるルーラ大統領の挨拶
     
    サンパウロでの放送開始式典( 12 月 2 日)の会場におけるディスプレイ
     

    ブラジリアで開催されたデジタルテレビ日伯共同作業部会第 3 回会合
    ( 12 月 3 日~ 5 日)

    top