日本・ブラジル・パートナーシップ・プログラム(JBPP)報告会の実施について
3月28日、日本・ブラジル・パートナーシップ・プログラム(JBPP)にてアフリカ諸国に派遣されたブラジル人専門家(日系人を含む)の報告会を開催しました。
この報告会は、アフリカ開発に対する国際的な関心が集まる中で、JBPPの枠組みにおいて日本とブラジルの協力進展が図られていることについて理解を深めていただくために開催したものです。当地駐在のアフリカ諸国の大使をはじめ、約40名の出席をいただきました。
各専門家の方々のプレゼンテーションの概要は以下のとおりです。
1.谷田リツコ専門家/アンゴラ「ジョシナ・マシェル(JM)病院機能強化研修」
昨年10月に第一号JBPP専門家としてアンゴラでの120名の看護婦に対する研修活動を精力的に実施した。昨年3月に一度調査団として派遣されていたために、今回の活動は円滑に進めることができ、写真を撮られることを好まないアンゴラ人が、研修の最後には皆専門家と一緒に写真を撮りたがるほどに現地カウンターパートや研修員と非常に良好な関係を築くことができた。もちろんプロジェクトの第一回目のコースであったため、水や電気の不足など様々な実施上の問題が生じたが、残り2年間の活動については研修基盤と研修内容双方を改善しながら取り組んでいく。
2.尾崎ミルトン専門家/アンゴラ「JM病院機能強化研修」
昨年12月にJM病院プロジェクトでは2番目の専門家として参加し、80名の病院管理に関わる人材に対し研修を行い高い評価を得た。特に各自の病院管理に関する意識の向上については、今後丹念に取り組んでいく必要がある旨強調した。これまでJICAの研修員として2回日本での研修を受けており、同研修で学んだことを普及・発展するという役割を強く感じており、研修の中でも日本のシステムを紹介している。また伯内陸部への日系移住者のために建てられたサンタクルス病院が戦時中に伯政府のものとなり、多くの人の尽力で1990年に返還されたという歴史に触れ、同病院が今ではアフリカの支援を行っていることは、伯の日系社会の誇る好事例である。
3.Orlando Carlos da Silva専門家/アンゴラ「JM病院機能強化研修」
本年2月にJM病院プロジェクトの3番目の専門家として派遣された。X線技師として30年以上現場で活動している、まさしく職人であり、国際協力の経験は初めてであったが、アンゴラで行われている研修のスーパーバイザーとして、研修の質の向上に貢献した。2007年度は1週間の研修であったが、34人の受講生が参加率100%を達成し、意欲の高さを窺わせた。研修に使う実習用の機材が乏しく、十分な実習が出来なかったようであるが、これについては次回以降の改善提案としたい。
4.伊藤ルーシー専門家/モザンビーク「保健人材育成機関能力強化プロジェクト」
昨年11月にモザンビーク「保健人材育成機関能力強化プロジェクト」の専門家として約3ヶ月間活動した。日伯が連携した第三国への協力は、双方の持ち味を有機的に連携させ第三国の開発に貢献するものであると同時に、日伯間の政治・経済、科学技術、社会文化の交流を深めるものでもある。JICA帰国研修員である自分が第三国専門家として他国の開発に関わることは意義深い。
5.Luiz Eduardo Notini Greco専門家/アンゴラ「職業訓練アドバイザー」
昨年11月に派遣され、アンゴラにおける職業訓練計画を日本人専門家と協働して作成した。日本人専門家との協働作業は効果的、効率的なものであった。日伯のパートナーシップ事業は、リソースをより豊富にし、また双方の知見を持ち寄ることで、より適用可能で効果的な協力が実現するだろう。