トピックス 2018年8月号

ブラジル政治情勢(7月の出来事)
[内政]
(1)カブラル前リオ州知事への贈賄でアイケ・バチスタに30年の禁固の判決
(2)ヨムラ労働大臣の辞任
(3)ルーラ元大統領の仮釈放を巡る動き
(4)大統領選挙の動き


[外政]
(1)日伯関係
(2)第12回ポルトガル語諸国共同体(CPLP)首脳会合
(3)第10回BRICS首脳会合
(4)伯ニカラグア関係


トピックス
(1)日本人ブラジル移住110周年記念:連邦下院議会レストランにおける「国際和食ウィーク」の開催

(2)山田大使によるグアルディア財務大臣への表敬訪問

(3)鬼太鼓座の公演(在クリチバ総領事館)

(4)フロリアノポリス市での第4回七夕祭りの開催(在クリチバ総領事館)

 

【内政】

(1)カブラル前リオ州知事への贈賄でアイケ・バチスタに30年の禁固の判決
     7月2日、ブレタス・リオデジャネイロ連邦地方裁判事は、企業経営者のアイケ・バチスタ被告に対し、贈賄と資金洗浄の罪で禁固30年、カブラル前リオデジャネイロ州知事には禁固22年8か月の有罪判決を下した。なお、バチスタ被告は、2011年にカブラル前州知事に対して1,660万ドルを贈賄したとされる。


(2)ヨムラ労働大臣の辞任
     7月5日、ヨムラ労働大臣(当時)がテメル大統領に辞表を提出。これに先立ち、連邦最高裁は4日付けで、労働省による労組不正登録を巡る疑いでヨムラ大臣に停職を命じていた。7月10日、元地方労働裁判所判事のメロ氏が後任に就任。


(3)ルーラ元大統領の仮釈放を巡る動き
     7月8日、ポルトアレグレ連邦地方高等裁(TRF-4)において、元PT党員の当番判事がルーラ元大統領の仮釈放を決定。ところが、同日のうちに同裁判所長官が右決定を却下し、ルーラ仮釈放を阻止するという動きあり。その後、ヴァス連邦司法高等裁判所裁判長(代行)は、ポルトアレグレ連邦地方高等等裁(TRF-4)の当番判事の釈放命令を批判した上で、ルーラ元大統領の「人身保護令」に基づく仮釈放を拒否する仮処分決定を下し、併せて、146件の「人身保護令」による釈放要請を全て却下した。


(4)大統領選挙の動き
     7月20日,党大会日程が開始。8月5日までに各党は党大会を開催し、この期間に擁立候補や他党候補の支持を決定する見込み。7月20日,PDT(民主労働党)はシロ・ゴメス元国家統合相の擁立を決定。7月21日,PSL(自由社会党)はボルソナーロ下院議員の擁立を決定。8月4日には、PSDB(伯社会民主党),MDB(伯民主運動),PT(労働者党)の主要政党が党大会を開催予定。

 

【外政】

(1)日伯関係
(ア)7月4日~5日、連邦下院レストラン「SENAC」は、日本人ブラジル移住110周年記念事業として「国際和食ウィーク」を開催(当館共催)。

(イ)7月9日、伯外務省は、西日本豪雨に関して、犠牲者の家族,日本政府,日本国民に対して,連帯の意を表明する旨の声明を発出。

(ウ)7月9日から22日にかけて、連邦議会ビルは、移住110周年記念として,日の丸を模した紅白イルミネーションを点灯。この試みは、オオタ伯日議連会長の発案によるもの。


(2)第12回ポルトガル語諸国共同体(CPLP)首脳会合
      7月17日~18日、テメル大統領は、カーボヴェルデで開催された第12回CPLP首脳会合に出席。人と移動、ポルトガル言語文化、創造産業、海洋に関する4本の成果文書が採択された他、これまでの成果と今後の目標を定めた「サンタマリア宣言」が署名された。テメル大統領は、2016年7月以降、伯はCPLP議長国として、「持続可能な開発のための国連アジェンダ2030」を方針として、CPLP内の協力(家族農業、衛生、司法、治安、防衛分野など)を進展させたと発言。なお、次期議長国はカーボヴェルデ(2018年7月~2020年7月)。


(3)第10回BRICS首脳会合
(ア)7月25日~27日、南ア・ヨハネスブルグで開催されBRICS首脳会合にテメル大統領が出席。

(イ)会合では、新開発銀行の米州地域事務所本部に関する協定(サンパウロ米州地域本部事務所、ブラジリア事務所の設置)、BRICS地域航空に関する覚書が署名された他、PKOに関するBRICS作業部会やBRICSワクチン研究センターの設置等が承認された。

(ウ)テメル大統領は、首脳会合のマージンで、習近平中国国家主席、ラマポーザ南アフリカ大統領と二国間会談を実施。なお、2018年1月から伯がBRICS議長国に就任。


(4)伯ニカラグア関係
7月23日、マナグア市のアメリカーナ医科大生でブラジル国籍のライネイア・ガブリエレ・リマ氏が、ニカラグアの暴動に巻き込まれる形で死亡。伯外務省は24日及び25日に続けて声明を発出し、事件に対する非難とニカラグア政府に対する真相解明を強く要請。更に伯外務省は、事実関係の確認のため在ニカラグア伯大使を本国に招集。

 

トピックス

(1)日本人ブラジル移住110周年記念:連邦下院議会レストランにおける「国際和食ウィーク」の開催
     7月4日~5日,連邦下院議会レストラン「SENAC」において,「国際和食ウィーク」が開催された。

     同イベント開催に向けては,野原・大使公邸料理人による二日間にわたるレストランへの調理研修とイベント当日の調理監督を含め,当館としても成功に向けて全面的に協力を行った。また,レストラン・ホール内には日本酒試飲コーナー,展示スペースには日本文化紹介コーナー等を設置し,積極的な日本文化の広報にも努めた。

     イベント開催中,レストランでは,2日間で800人余りという記録的な来客を数え,多数の方に,和食と日本酒,日本文化に触れて頂いた。
 

入口のバナー
 

大阪万博・広報ブース
 

伝統文化コーナー(山田大使夫妻)
 

日本酒試飲コーナー
 


 

盛況を博したちらし寿司等
 

野原料理人によるマグロ解体ショー

 

サボイア外務大臣官房長,アメリア上院議員,山田大使,
ニシモリ下院議員,ヨムラ労働大臣(当時),ヘゼンデ下院議員

 


(2)山田大使によるグアルディア財務大臣への表敬訪問
     7月3日、山田大使は、エドゥアルド・グアルディア財務大臣を表敬訪問した。山田大使とグアルディア財務大臣は、ブラジル経済について意見交換した他,山田大使よりWCO(世界税関機構)事務総局長選挙での御厨事務局長再選について謝意を述べた。

     
 

(3)鬼太鼓座の公演(在クリチバ総領事館)
     7月23日、クリチバ市において鬼太鼓座の公演が行われた。ブラジルの日系社会においては太鼓が盛んであり、長年に亘って磨き上げられた鬼太鼓座の職人芸に500人以上の観衆は魅了された。鬼太鼓座は、7月20日に、眞子内親王殿下が御臨席されたマリンガでの移民110周年記念式典にも参加した。

     
 

(4)フロリアノポリス市での第4回七夕祭りの開催(在クリチバ総領事館)
     7月28日~29日、フロリアノポリス市において当館とニッポカタリネンセの共催で第4回七夕祭りが開催されました。これは、フロリアノポリスで最大の日本祭りで、太鼓、ヨサコイ踊りなどが披露されました。